レディ・イヴの作品情報・感想・評価

「レディ・イヴ」に投稿された感想・評価

みぽち

みぽちの感想・評価

3.6
何者かが半年以上もレンタルしてて諦めてたけどやっと観れた〜🙈♡笑
こうゆう詐欺師系のコメディ脚本好き!
チャーリー純粋すぎ🤣♡
No.142[失楽園で男が手に入れたものとは?] 84点

スクリプト重視かつスクリューボール・コメディの旗手でそこにスラップスティックを入れてくるスタージェスは、私との相性が最強だということを「サリヴァンの旅」で知らされた。彼の手法というのはキャプラやホークス、マッケリーの作ったスクリューボール・コメディとは異なり、"スタージェス・コメディ"とジャンル分けするべき映画群であると私は思う。それほどまでに彼の映画は特異だ。

蛇好きの御曹司チャーリー・パイクはアマゾンでの1年間の探検調査を経て豪華客船でアメリカへの帰途につく。そこで女詐欺師ジーンと出会って恋に落ちるが、お目付け役のマグジーに釘を刺されたことで破局する。ある日、ジーンは詐欺仲間がパイク家をカモにしていることを聞き、復讐と称してパイク家に乗り込み、チャーリーにはイヴという別の人間であると騙す。イヴにべた惚れしたチャーリーはそのまま結婚するが、新婚旅行に行く汽車で昔の男の暴露大会をしたため離婚する。アフリカに戻ろうとした船の中でジーンに再会したチャーリーは彼女との恋を再燃させるのだった。

本作品は明らかに失楽園がテーマで、蛇とリンゴがキーアイテムとして所々に出てくる。本作品における"蛇"と"リンゴ"は共にジーンのことを指し、アマゾンという楽園にこもっていたチャーリーにジーンがリンゴを落とすという始めのシーンに本作品のすべてが集約されている。こうして"蛇=ジーン"にリンゴを手渡されたチャーリーは"蛇"本人を"リンゴ"として享受しようとするも邪魔が入る。これに怒った"蛇"は復讐と称してチャーリーの気をイヴ(つまり"最初の女"であり"偽のリンゴ")に向け、手に入れられない女を演じることでジーン(つまり"本物のリンゴ")の存在を浮き彫りにさせる。汽笛と雨を用いた"感傷の誤謬"的な描写は楽しい場面のひとつだ。こうして自ら進んで失楽園へと向かったチャーリーは船でジーンを見つける。つまり最後の解釈は、チャーリーは偶然ジーンに遭った訳ではなく彼女を探していたということになり、私は当然そうだと思っている。

「サリヴァンの旅」の方がより過激なスラップスティックシーンがあったが、本作品でもフォンダの頭には10分に一回くらい何かがぶつかっている。そして、蛇を見て逃げ出すスタンウィックのシーンは何回見ても面白い。スタージェスは女優にコメディエンヌの才能を引き出させる才能でも持ってるんだろう。

最後に残った「結婚五年目」は既に有名なコメディエンヌだったクローデット・コルベールを主演に迎えたスタージェス円熟期の作品だ。非常に楽しみにしている(から借りてるやつは早く返せ)。
世間知らずの御曹司と彼から大金をかすめ取ろうとしたカード詐欺師の女が紆余曲折を経ながらも互いに恋に落ちていくスクリューボール・コメディ。

最初の出会いを再現して再びよりを戻すラストは分かっていても心が弾むし、プロポーズの場面で全く空気を読まない馬には不覚にも笑ってしまった。
名作だった。

この脚本は現代にも通じると思う。

ただただ素晴らしかった…。
LaserCats

LaserCatsの感想・評価

4.0
アマゾンで1年間ヘビの研究をしていた実業家の息子パイク。彼をカモにしようと目をつけた詐欺師の父と娘ジーンだったが、ジーンとパイクは本気の恋に落ちてしまう。でも正体がバレてしまって…という展開までならまあよくありそうなんだけど、このヒロイン本当にただ者ではない。この映画はその後どんどん面白いことになっていって、かなり笑えた。
汽車の使い方が最高。あのテンポがすごくいい。
主人公が読んでいる本「ヘビは必要なのか」の内容もちょっと気になる、ドタバタ喜劇だった。
yadakor

yadakorの感想・評価

3.0
'60年以前の白黒ドラマ映画にもかなり時代差はあって、40'年前後のいろいろな作品は流石に映像、音楽、あらゆる点で古いというレベルを超える
ビートルズはおろかチャックベリーやプレスリーよりも10年以上前、ロバートジョンソンの時代と考えればあたりまえか、、
ルビッチときたら、もう一人の喜劇映画の雄プレストン・スタージェスについても……。

「ニノチカ」が「ガルボ、笑う!」がキャッチフレーズならば、本作「レディ・イヴ」はさしずめ「フォンダ、コケる!」。

何しろあのヘンリー・フォンダが、ソファーや階段とかにつまずいて豪快に何度もすっ転ぶ!

でも転んでも真面目な表情してるのが如何にもこの人らしい。

蛇の研究家で大財閥の倅であるフォンダは、南米での調査を終えて、お供のウィリアム・デマレストと船で帰路に着く。

チャールズ・コバーンとバーバラ・スタンウィックの詐欺師親子は早速御曹司のフォンダに目をつけてカード詐欺でカモにしようとするが、スタンウィックはあまりにも純情すぎるフォンダに本気で恋してしまう。

この客船でのシーンは、父のカード詐欺をあの手この手で妨害するスタンウィックのくだりとか面白いけど、ちょっとスタージェスの映画にしては大人しすぎるような気がする。

ぐんと面白くなるのが、フォンダがお屋敷に帰ってからで、ここからはドリフのコントみたいにフォンダが災難に降りかかる。

個人的には、スタージェスでは「結婚五年目」の方が好きだった。ただ「結婚~」はほぼ反則級のオチだから比べちゃいけないだろうけど。

■映画DATA==========================
監督:プレストン・スタージェス
脚本:プレストン・スタージェス
製作:ポール・ジョーンズ
音楽:ジグムンド・クラムゴールド
撮影:ヴィクター・ミルナー
公開: 1941年2月25日(米)/未公開(日)
男女のことは、わかんない……。あれでくっつくのがいいのか?
2人を邪魔する馬がよかった。馬はいい。
やっぱりコメディはルビッチやその弟子のワイルダーみたく、話が面白いだけじゃなく画面の構図にも凝ったものじゃないとつまらなく思える(これは大して話にも惹かれなかったのだけど)

序盤とリンクするラストは面白くそこが救いとなった
pier

pierの感想・評価

4.0
バーバラ・スタンウィックが相手だと、みんな手玉に取られて面白い。
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