けまろう

ソラリスのけまろうのネタバレレビュー・内容・結末

ソラリス(2002年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

『SOLARIS』鑑賞。色々と言いたいことはあるものの、思ったよりも楽しめた。単純にタルコフスキーと切口が違うだけなのだね。全てが愛に許される、まさに無限月読の世界。虚構の想い人を愛せるかという問いは逆説的に虚構の想い人から逃れられるかという問いにつながっていく。「恋は失われど愛は失われず 死は支配すべからず」
トマスの詩を引用することで愛情の解釈が変わってくるのね。虚構を愛するポジティブな解釈か、虚構から逃れられないネガティヴな解釈か。

そして死は支配をやめる。
死者は裸の自分に戻る、
風の中の男と西の月とともに。
骨がきれいに取り去られたとき
ひじと足に星をまとう。
心乱れても気は確かにして
海に沈んでもまた浮き上がる。
恋人は消えても愛は変わらない。
そして死は支配をやめる。
-ディラン・トマス
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