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めしのshihorinのレビュー・感想・評価

めし(1951年製作の映画)
3.5
幸福な恋愛結婚をした初之輔と三千代は結婚後数年ではやくも倦怠期。
そんなふたりが暮らす大阪の家に初之輔の姪 里子が転がり込んでひと騒動起こす。

小津映画では人形のようだった原節子が「オンナ」の貌をする珍しい作品。視線芸というべきカメラワークと成瀬流の巧みな演出が随所に見られる作品。

原作は未完だったため、映画会社に都合の良いいわば「順当な結末」だったが林女史は果たしてこのようなラストを想定していただろうか。
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