ペイン

ブギーナイツのペインのレビュー・感想・評価

ブギーナイツ(1997年製作の映画)
4.7
“ペ○ス成長録”
幾度となく観返している傑作。

あのディカプリオも「出演オファーを断って最も後悔した作品」と言っていて素晴らしい映画だと大絶賛しています。

冒頭の長回しシーンの一連の流れで魅せる人物紹介、人物描写の手際の良さには鳥肌が立ちます。この瞬間に天才出てきちゃったなって感じです。

流石は人間ドラマの名手、ポール・トーマス・アンダーソン。第2のオーソン・ウェルズといっていいほどのまさに“天才”。

主人公の趣味も最高で主人公の部屋に飾られてるポスターがブルースリーだったり『セルピコ』のアルパチーノだったり。また音楽の選曲も使い方もたまりません。ボンクラ魂炸裂で抜け目なし。

俳優陣も皆素晴らしく、ジュリアンムーアなんてこの頃は絶頂期。本当に名女優です。

またフィリップシーモアホフマンのマークウォールバーグを見つめる視線には毎度泣かされます。本当に名演技。特にウォールバーグとバートレイノルズが言い合いになった時のフィリップシーモアホフマンの“お願いだからやめて~”という表情はたまりません(笑)

“『ブギーナイツ』以前”“『ブギーナイツ』以後”というように語れるほどアメリカ映画史を変えた群像劇の最高峰の一本なので観てない人は必見。ポルノ版『アラビアのロレンス』ポルノ版『アメリカの夜』と呼ばれるのも納得の作品。

まだまだ語りたいことが山ほどある…(笑) 
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