ペイン

マルケータ・ラザロヴァーのペインのレビュー・感想・評価

マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)
3.5
『ひなぎく』と並ぶアリ・アスターのお気に入りチェコ映画、昨年🇯🇵初上映作されたがU-NEXTポイントを使わせてもらい視聴。

“『七人の侍』と『アンドレイ・ルブリョフ』の融合”、“チェコ🇨🇿映画史上最高の名作”などと言われているそうな…

たしかに黒澤×タルコフスキーの感じはわからいではない“整えられた”画作りなのだが、ただあの『アンドレイ・ルブリョフ』のような長時間を一気に見せきる洗練やケレンはなく、かといってアレクセイ・ゲルマン監督の緒作(※『神々のたそがれ』『フルスタリョフ、車を!』)のような、ハイパーに煮詰まった混沌を見せられるわけでもなく…と、やや地味で鈍重な印象が残る。

あと、同じくチェコ映画で思い出した『闇のバイブル 聖少女の詩』とかにも通ずるんだけれど、実はけっこうオッサン野郎目線剥き出しの処女狩りの神話でもあって、ゴスでロリなテイストに胸焼けする部分はあり😂まぁボーのアスターくんがこれを好きなのには合点がいくし、“重厚”な“名作”感のようなものは味わえたとさ…
ペイン

ペイン