リオン66

ときめきに死すのリオン66のレビュー・感想・評価

ときめきに死す(1984年製作の映画)
3.9
 冷たく狂った映画。

 舞台は夏にも関わらず、海が全く気持ちよさそうではなく、冷たいものが覆い尽くす。これが全編に渡る。

 他にも、ブラウン管のパソコン、セリフはぼそぼそ、音楽はどことなく冷たい。そして、ストーリーもどこか観るものを突き放すような、何が起きるようで起きない静かなドラマ。

 だが、なぜか、みているうちにこんな演出の映画でも、ときめきを感じる。それは、突然終わりがやってくるような夏休みを描いているからかもしれない。

 不思議な魅力を持った映画だ。
リオン66

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