ときめきに死すの作品情報・感想・評価

「ときめきに死す」に投稿された感想・評価

NO

NOの感想・評価

4.3
監督・森田芳光と沢田研二のタッグの日本映画史に残る怪作。

謎の組織の指示を受け、海辺の町を訪れた工藤、彼の世話役として雇われた大倉、組織から派遣された若い女・梢。男女3人の不思議な共同生活を描いた映画。
ドキッ♡男女3人のドキドキの共同生活!…要素だけ取り出せばラブコメみたいだけど、とにかく不穏で気持ち悪い。話の筋としてはジュリー演じる謎の青年は宗教団体の教祖を暗殺が次第に分かって、それが見事に失敗する。

映画に出てくるジュリーって基本的に長髪、クール、ニヒルでかっこいいイメージがあるけど、今回はかなり異質。髪型も短髪で、内向的でコミュニケーション不全で極めてオタク的。
「オレ、暗殺のプロっすから」みたいな顔しているけど、身体もなよってしている
(筋トレして相当身体を作り込んでいたらしいけどあえて筋肉を落とせと監督から言われたらしい。)
全能感に浸ったイキリオタクが暗殺を失敗して、結局は大人たちの捨て駒に過ぎなかったんだ気づき、手首を噛み切るシーンが本当に痛々しい。

大人のシステムに愕然とする、陰キャ負け顔ジュリーを堪能できる傑作絶望シネマ。
ふじみ

ふじみの感想・評価

3.8
当時、知らなかった社会的問題を知ることができた。プラス 食事の仕方が変わった映画
桂木

桂木の感想・評価

-
プールでぶつかった男
下宿のモナリザ
「涼しいですか?」
歌舞伎町の医者

沢田研二がたけしっぽいし音楽が久石譲っぽい
 特別な夏が始まる予感。別れが訪れるまでのモラトリアム。3人が出会えたことが奇跡なのに、沢田研二演じる寡黙な男工藤は任務を遂行することに頭がいっぱいでそのことに気づけない。というか気づくわけにはいかなかったのだろう。静かで涼しくて、残酷で切ない夏映画。傑作でした。
「我々ノ組織ニ必要ナイ人物ヲ摘出セヨ」。海に行ったり、釣りをしたり。ダラダラと時間が流れ、そしてラストシーンがやってくる。先日観た「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を思い出した。ゴダールっぽいというレビューも見かけたけど、またすごい作品を見つけてしまって嬉しくなる。

まず、設定が面白い。歌舞伎町の元医師・大倉がその目的を知らされぬまま、謎の男・工藤の世話と別荘の管理を任される。そこに女が1人加わって2男1女の奇妙な生活が始まる。

大倉は工藤のことを知りたくてしょうがないし、工藤は「使ってない場所でスタンドの明かりが付いているのはもったいない」「料理はデザートのキウイから食べる」とそれぞれ癖が強い。このメンツになったのは組織のコンピュータによる選別だが、どこかズレているような感覚が楽しい。

衝撃的なラストになってしまったが、序盤は本当に楽しそうだったなぁ…地下室もほしいが別荘もほしい(え)。
ゴダール色強くて笑った。しかも洒落た映画を作るために真似ているというよりも、批評精神を持って尖った作家性を掬い取ろうとしているのが見える。まぁよく分からない映画ではあるのだが、それでもなんだかんだ好きな作品なのかもしれない。
丸山健二の同名小説にトップスターであったジュリーを迎え、森田芳光の脚色・監督で映画化。

森田芳光だとすぐにわかるほど超独特な作風は余り好みではない。とにかく圧倒的に暗くて不気味な演出。登場人物は常にボソボソと話す。活きた会話がなく、血が通ってないみたい。抑揚がないのでロボットみたいだし、個々のキャラクターの違いがない。見た目が違うだけで、量産型…

海岸にいるお姉ちゃん二人組をナンパしてオイル塗ってるときだけテンション上がってたけど…

このよくわからない世界観に付き合ってられない…20分でギブアップ
Gak

Gakの感想・評価

4.4
これも真っ先にゴダール想起した
ジュリーが何にキレるかわかりない感じ

太陽を盗んだ男から一転、
短髪になったジュリーはもっと不気味

この監督のこともっと研究しないといけない
この監督のやってることもっと身体に染み込ませないと、物語をバカにすることができない

全く互いを知らない他人、男二人女一人を家に閉じ込める

どこから逃げてきたのか、親に対して異常にトラウマがあるジュリー
懸垂とか水泳とか、異様に体を鍛えている

医師は、ジュリーの様子をどこかの組織に報告している
ここらへんは一切の謎
医師は女好き

おそらくジュリーが、やべえ宗教団体の長のご子息ってことなのかな
で、ジュリーは団体から逃走してきた
だからお兄ちゃんなんて言って追いかけられてた

女と医師はその監視役

ナイフを持ってのジュリーと女の会話シーンがすごい
物凄い緊張感なのに、女の愛やら母性的なものがジュリーの狂気をゆっくりと沈静していくのが画面からはっきりとわかる

ジュリーはこの女以外に体を許せない
なぜなのか、これがこの映画のキモ、
ときめき
烈海綿

烈海綿の感想・評価

4.0
小声でぼそぼそしゃべる沢田研二が怖すぎる。松田優作が演じたらキレるとヤバい系になるところを、沢田研二がやると失うものがないヤバイ系になってる。

シナリオを語らなさすぎる部分はカルト映画って感じだけど、奇を衒ったカットがなく堅実な画面のため見てて飽きないし、理解できなくても最後まで楽しめる
ね。80年代なクリスタルな虚無感が心地よい…始まりからお終いまでブレが無くて心地よい…
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