鑑賞後、1938年の清水宏監督「按摩と女」の“カヴァー”であることを知り、そちらも合わせて観てみました。
シナリオも画も“リメイク”でなく、完コピ、という感じ。
(オリジナルへの最上級のリスペクトから“カヴァー”してみたいという思いに至るまでは理解できるとして、よく企画として完コピ作っていいですょお金出しますょとなったなぁって思うところは、正直あります。創る意味をどこに見出したのかなと、ちょっと聞いてみたいです。)
モノクロがカラーに、より高感度な臨場の音や音楽と合わせて、目も耳も存分に喜ぶ美しさでした。
石井監督作品ではお馴染みの役者さんたちが多く出演されていて、演技にはやはり監督の風味が少し加わった感があって、オリジナルの淡々とした様より少しフォルテみ…そこは“らしさ”ということで、個人的にはいいなと、思いました。
加瀬亮さん出演作品でピックアップ。
「盲目の按摩さん」というそれ以外の要素がかすみそうな役柄に、しっかり、福市ってどんな人?っていう性格や個性がのっかっていて、石井作品の加瀬さんだな、というコミカルさ強めでまとめながらも深いなぁと思いました。
マッサージされたいです。