息がつまる…外国人居住地でのテロの首謀者を異国サウジアラビアで捜査するFBIの視点で描かれるテーマはテロリズム、宗教、そして家族。とくに家族に関して強いメッセージ性を感じた。
冒頭で石油をめぐっての歴史からそれぞれの国の関係を足早に説明しテロが起こる背景からテロのシーンからしばらくは他国で制限される中ピリピリとしながらも静かな捜査のシーンが印象的。
捜査初日の夜のそれぞれの家族と穏やかに過ごす場面が曲も良くてミュージックビデオみたいでずっと観ていられるくらいにきれい、人間の愚かな争いの中での数少ない救いに思える。
なにを信仰してどんな教えに従うのも自由だと思うけども他者を傷つけていいという考えは絶対に存在してはならないと思う。
暴力は新たな暴力を生むだけでしかないんだなと。
困り眉で優しい大佐の笑顔が好きだなぁ。フルーリーとは違う出会い方をしてもらいたかった。