ikoan

発狂する唇のikoanのレビュー・感想・評価

発狂する唇(1999年製作の映画)
2.9
何と言ったらいいのかよくわかりません。
エロ、アブノーマル、ナンセンス、オカルト、マスメディア、バイオレンス、ミュージカル、サスペンス、コメディ、カンフー、がごった煮のB級作品!
連続女子高生首切り事件の犯人とされ行方不明の兄、兄の無実を晴らそうと霊媒師に真犯人捜索を依頼する主人公、胡散臭い霊媒師とセックスで女を虜にする変態の助手、助手に虜にされる姉と母、何故か阿部寛演じるCIA?っぽい組織、どう見ても日本人なのに無理矢理英語で話す金髪女エージェント、テレビ画面からコメントを出す奇妙な大佐、えげつない刑事、煽るマスコミといった登場人物達が繰り広げる意味不明の話が、途中、変態エロエロから、主人公も超能力!突然ムード歌謡?を歌い出し思いを吐露するシーンを挟んだり、次第に脈絡の無い展開になって行き、しまいにゃ被害者の親達が何故かカンフー使いで乱闘したり、主人公と兄が出来てたり?結局事件の真相も霊媒師達の企みも、それを追っていたはずのCIAらも何が何だかわからないまま終わっちゃうデタラメな映画!
ちょっと思い出したのが、日本のカルトムービー、江戸川乱歩全集恐怖畸形人間、これも最初はサスペンスな感じだったのが、エロと変態グロになって行き最後は???な破茶滅茶映画でしたが映像はかなり重厚で出演者もなかなかでした、だけどこっちはずっとライトでチープなB級!ミュージカルでも無いのに突然歌い出すのは、北野武の座頭市のタップを思い出したけど、なんせ歌は下手くそで何かムード歌謡って感じ、キルビルの梶芽衣子みたいに、意外な洗練も無し!
こういう映画が作られるという事は、こういうのが好きな人達がいるって事ですよね。あっ、私は決して…。
ikoan

ikoan