いち麦

フラッシュダンスのいち麦のレビュー・感想・評価

フラッシュダンス(1983年製作の映画)
4.0
まだ学生の頃、公開時にガールフレンドと劇場でデート鑑賞してジェニファー・ビールスのムチムチ・ゆらゆらな太モモとヒップに妙に焦っちゃったりしたのが個人的に懐かしい思い出(映画は彼女のチョイスだったのに。それに今じゃこれくらい何ともない(笑))。そういえば、レッグウォーマーやブレイクダンスが大流行りしていたっけ。懐かしいな。その後、この映画の様々な場面がパロディにされ笑いネタ元としても多く貢献した。

主人公アレックス(ジェニファー・ビールス) のダンスは誰からも教わらず自己流。自分のインスピレーションのままに身体を動かす。バレエよりもセクシーに、ヌードダンスよりも躍動的に…。気が強くて独立精神いっぱいだけど自信なげな処もあり、彼女の人物像は今の時代にも結構しっくりハマる。
オーディションを受ける「ピッツバーグ・ダンス・アンド・レパートリー・カンパニー」の思わせぶりな演出、端折り過ぎで呆気ないエンディングも改めて、これはこれでイイと思う。製鉄所の社長ニック(マイケル・ヌーリー)が先回りして便宜を図るのも、あの程度なら今ではまぁ大目に見てしまえるようになった。

見直してみてダンスも魅力的だがキャッチーなポップソングがふんだんに掛かる贅沢な音楽映画でもあった。主題歌“…What A Feeling”は勿論のこと、 “He’s A Dream”, “Manhunt”, “Lady, Lady, Lady”, “Imagination”, “Romeo”, “Seduce Me Tonight”, “I’ll Be Here Where The Heart Is”, “Maniac”…と、どの歌楽曲もメロディが立ちアレンジもまずまず凝っている。インストの“Love Theme” もクリシェ・ラインが耳に残り切ない。
いち麦

いち麦