これは、重い。
言葉が出ないほど重い。
体中の液体が固まってしまい、涙を流す事を忘れてしまうほど。
最後に出たのは、ため息だけだ。
元々そんなに明るいストーリーだとは思っていなかった。
だけれど、生きる希望を見出せる作品のような気がして見た。
しかし、人生はそんなに単純なものではないと教えられた。
愛ってなんだろう。
生きるってなんだろう。
この作品を観たら、ますます解らなくなった。
誰も信じられなくなりそうで
でも、誰かにしがみつきたくなった。
ミカエル演じるウルリッヒ・トムセンといい
その妻サラを演じるコニーニールセンといい
ミカエルの弟ヤニック演じるニコライ・リー・コスといい申し分のない役者さんだった。
そして、なにより監督である、スサンネ・ビアに魅かれた。
女性ならではの繊細な心の揺れを見事に作品に収めている。