ある愛の風景の作品情報・感想・評価

「ある愛の風景」に投稿された感想・評価

誰も悪くなかった。
悪いものがあるとすればそれは戦争。むかつく。
ただただ悲しい。
でもラスト、やっと妻に打ち明けられたシーンは微かな希望やと思った。
アフター・ウエディングも観たけどこの監督好きかもしれん、他の作品も気になる。
「取り返しのつかない罪を犯した、お前の傍にいるためにな!」と叫ぶ夫ミカエル
ラスト 刑務所にいるミカエルに面会に行くサラ、ここに再び新しい生を生きなおす希望を見せて物語は終わる

サラ役のコニー・ニールセン美しかった
Aki

Akiの感想・評価

3.6
またまたスサンネビア監督の作品です。同監督の「未来へ生きる君たちへ」はベストムービー登録しているほど大好きな映画です。
さてさて本作
スサンネ監督の特徴は暗い!重い!悲しい!けど最後は前向き、希望を添える事が多いですね、ある意味でどん底から上がる作品の多いアランパーカー監督と似てるかもしれない、アランパーカーは明るい映画を作りますがスサンネ監督の場合は現代社会の問題を入れるからめちゃくちゃ重い‥本作なら戦争、PTSDでしょうか。
さと

さとの感想・評価

4.0
人の見たくないくらい暗い部分とそれを助ける愛の部分が上手く描かれていたと思う。

この監督の映画はまるで自分がそこにいるみたいな感覚になるほど感情豊かに描かれていて、脇役の人や子役も全員演技がリアル。
セリフが少なめでも物語にすごい入り込める、泣ける作品が多い。

終わり方も独特でよかった。

このレビューはネタバレを含みます

幸せな家庭の崩壊と再生を、遠い異国の地での戦争を絡めて丁寧に描く。
戦争へと駆り出された軍人である夫の戦死という一報を聞くも、実感が沸かず苦しむ妻と子供たち。
そこへ刑務所から出所したばかりの夫の弟が寄り添い、残された家族は次第に平穏を取り戻す。
一方、戦死というのは誤報で、戦地から帰還した夫は別人のように粗暴に振る舞い、周囲は戸惑う。
そこで我々観客は、捕虜となり拷問された挙げ句、友人殺しという想像を絶する彼の体験を知る。
理想的な人間として生きてきた彼のプライドが、その体験を誰にも打ち明けられず、独り苦しむ。
最後に夫は妻に、自分の犯した罪を告白する。
それでも変わらず愛し、受け入れてくれた妻。
泣き崩れる夫の姿に、彼には全てを肯定し支えてくれる妻の必要性を誰もが感じるだろう。
しかし、妻や子供たちにとっての幸せはむしろ夫の弟と結ばれることだったのではないかと思ってしまう悲しみが心を覆いながら静かに終わっていった。
感想川柳「簡単に 割り切れるほど 楽じゃない」

マイ・ブラザーの基になった作品の上に監督がスサンネ・ビアなので観てみました。。( ゜ρ゜ )

美しい妻サラと2人の娘を持つ国連軍のエリート兵士ミカエルは、良き夫、良き父として幸せな日々を送っていた。しかし、戦渦のアフガニスタンへ赴いた彼はヘリを撃墜され、敵の捕虜となってしまう。一方、サラの元にはミカエルの訃報が届き……というお話。

弟役はニコライ・リー・カースなんですね。( ̄ー ̄)ピッタリだわ。リメイク作品はトビー・マグワイアの怪演が光りましたが、こちらは全体的に内包したまま収まってる印象。(・ε・` )ミカエルの内面でスゴい闘ってる感じ。

リメイク版はキャストが全員豪華なだけに見栄えもいいし、ドラマチックに見えるけど、こちらは口で語らない表情やしぐさが印象的。四隅が暗くてぼんやりしてるし。リメイク版は全体的に暗いけど色味がクッキリして兄弟が映える。(  ̄ー ̄)ノ

ミカエルはどこで壊れたんだろう?処刑を実行する前?実行した後?捕虜はいなかったとウソをついた時?家族の輪から外れてると感じた時?捕虜の奥さんに会った時?娘が放った言葉を聞いた時?リメイクでは気にならなかったが、そういうのが今作では気になった。( ´△`)

ミカエルが「リアルハント」の母親と同じような台詞を言っていたのは偶然か?(;´д`)生きるために強要されたとはいえ、「人間」として生きて帰ろうと励まし合った仲間を殺すのは究極の選択。たぶんミカエルの頭の中では「殺してまで生きたくない」「でも使えないから殺すと言った以上自分が死んでも結局彼も殺されるかも」「それならば自分にも家族がいる以上生きられる可能性に賭けるべきか」と葛藤してるように思えた。そして「迷いながらも実行に移した」。リアルハントの母親も「良き母親であろうとした自分」と「嫉妬、女としての自分」の狭間で迷っていた。

ここで長男としての真面目な性格が災いしてるんだろうなと。(´д`|||)自分だったら[人間として理性選ぶなら死ぬ覚悟を決める]か[家族のためでも何でも生きることを選ぶなら罪を背負う覚悟で殺す]のどちらか。(__)良心の呵責を感じるなら後者を選ばない。そして後者はウソを続けるか軍法会議覚悟で全てを告白しなければならない。そんなのあの短い時間で考えられるか〜(/≧◇≦\)どこかサイコパス的な割り切りが無ければ無理だな。

結果的に尊厳を捨てたらまともではいられないということか。(-_-;)ということは周りの人に助けてもらうしかない。

こういう状況に陥らない平和な環境作りが何よりの解決法。
ねこみ

ねこみの感想・評価

4.0
なんかこの世で1番必要なくせに1番難しいのが愛だなぁって考えさせられる映画。

すぐそこにあるのに上手に見えない、そんな矛盾に「愛」を重ねた作品だった。

ひたすら暗いんだけどなんか良かった。

スサンネビア監督の目と口の撮り方はやっぱり独特だけどそこがすき。
ayumi

ayumiの感想・評価

4.0
前からチェックしていたのだけれど、スサンネビア監督作品だとは知らなかった

主人公の奥さん、どこかで見たことあると思ったら凛とした美しさにホレボレしたワンダーウーマンのお母さん

おまけに大好きな「特捜部Q」のカールも出てきてうれしかった

原題は”BRODRE”、英語で”BROTHERS”だから邦題はミスリードと言えなくもないけど、兄弟の物語というよりは夫婦の物語だからいいのか

えっ、その状態でキスする?っていうくらい仲のいい夫婦に娘がふたりいるのだけど、お姉ちゃんが反抗的でいいアクセントになっている

悪さをして出所してきたクズな弟、昔から優秀で軍人になった兄、あからさまに兄だけに愛情を注ぐ父、そして美しすぎる妻…設定が絶妙

アフガニスタンでの出来事がファミリーのギリギリの均衡をズタズタにしていく

日本は平和ボケと言われるけど、実際、第二次世界大戦で僕たち日本人の「戦争」は終わっている

だから戦後、世界中でデフォルトは平和、と考えがちだけど、第二次世界大戦後に戦争をしていないのは国連加盟国193ヶ国のうち8ヶ国に過ぎない

この映画の舞台であるデンマークはその8ヶ国のうちのひとつではあるけれど、軍隊はあるし徴兵制はあるし、死と隣合わせの「国際平和維持活動」に積極的に参加している

そんな世界の現実を突きつけられもした

演者が皆んな役柄そのものに感じられる質の高いパフォーマンス(特に娘ふたりは素晴らしかった)

劇伴がどことなくアフガニスタンぽい感じでよかったけど、メインテーマのサビが好きじゃなくて鼻についたのが残念

デンマーク制作のスサンネビア作品ではこの作品から脚本、音楽、撮影ともに同じスタッフで、ビア流とも言える目のアップもここから

にしてもコニーニールセンの眩しいまでの美しさ

アラフォーでこの作品、アラフィフでヒッポリタ女王…ため息…(『ニンフォマニアック』でシャルロットゲンズブールのお母さんやってたみたいだけどまったく記憶になくて悔しい)

おでこがチャーミングすぎてデコピンしたい衝動を抑えきれない…
manekikumi

manekikumiの感想・評価

4.3
残酷と純粋をひっくり返したり、でもそのものの愛の軸は変わらない。
櫻

櫻の感想・評価

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生きてそばに居てくれさえすればいい、いいや、生きているだけでいい、それだけで良かった筈だった。それぞれのより良くするための選択と決断が どれも正しいのに歪んでいて狂おしいのは、たぶんどれも愛ゆえ。だからこそ、苦しい。
「愛してる。なにがあろうとも。人生は矛盾に満ちているけれど、この愛は変わらない。」
暗く重い現実の中で 途切れながらも確かにあるだろう光を手探りで掴もうとするラストが良かった。
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