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バットマン リターンズのTnTのネタバレレビュー・内容・結末

バットマン リターンズ(1992年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

 クリスマスという武器を携えてバートン節炸裂。というかバットマンという形を借りて殆ど全編ティムバートンの作家性が侵食していて不可分になっている。野獣に生まれて野生だけがその死を看取るペンギン(「エレファントマン」の逆台詞はそういう考え方もあるなぁ…と思わされた)。屈辱を与えた相手をキスとスタンガンで二重に殺すキャットウーマン(女性散り際かっこいいランキング第一位すぎる。バートンのやさぐれ女性への解像度が高い)。こんなに尾を引く死に様だとは思わなんだ。あと仮面舞踏会のシーンが「アイズワイドシャット」っぽいけど後なんだね「アイズ〜」の方が。

P.S.
ところで都知事選はどいつもイロモノばかりなのにペンギンより同情を誘う人はいないですね。「悪役にも悲しい過去が」というのはこういう現実の悪夢への裏返しからきてるのかなと嘯いてみたり。
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