のっち

スタア誕生ののっちのレビュー・感想・評価

スタア誕生(1937年製作の映画)
4.0
ハリウッドの光と影

田舎からでた女優志望のヴィッキー・レスターがスター俳優ノーマン・メインに見出され、スタアになり二人は夫婦になりますが…

舞台は暗い田舎町から明るいフラッシュの輝く映画界へ。まさにスタア誕生の話なのですが、スタアという光の影には観客の容赦ない飽きや身近な人の手のひら返しという影もあります。ヴィッキーがスタアになる一方で、ノーマンがスタアから落ちていく対比でストーリーは進みます。それでも二人がお互いを思う気持ちが変わらないのが本当に美しい。ノーマンが夕陽を見て相手を思うシーンなんて泣くしかありません。

以下メモ
・田舎町のシーンはほとんど影。祖母に話を聞くシーンは窓から一筋の光。
・家の前でノーマンと話すシーンでは、ヴィッキーの顔の半分が影で半分が明かり。
・ビリーは最後まで悪者。だからこそヴィッキーの優しさが際立つ。
・お婆ちゃんは最初から最後までカッコ良すぎる。
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