このレビューはネタバレを含みます
一人の女性に宿る情念を、肉体への痛みによって表現しようとした作品といったところか。
電話のニヤリや、噂のキリキリキリ…は確かに怖くスプラッターホラーとしての基本はキチンと押さえている。しかし、単発の衝撃シーンは要所で見かけるものの盛り上げ方が物足りない。石橋凌の演技が良かっただけに、冗長に感じる前半部分を短くして、後半のクライマックスシーンをもう少し丁寧に描いても良かったのではないだろうか。
猟奇的ながらもどこか物悲しく、観終わった後も鬱々とした気持ちにさせる。