時代という大きなうねりの中で、国家、イデオロギーを信奉し個を見失うことの愚かさ。それに気づいた瞬間のチアチーの瞳が印象的。
チアチーと二人の男の関係もあまりに悲しくて。
愛する人とは結ばれることなく、彼の背中を追うように抗日活動に走り、命を狙う相手と幾たびも体を交わす。標的の男との逢瀬は次第に互いの孤独を擦り合わせていき、その行為はひたすら痛々しかった。
2時間半まったく飽きなかったのはストーリーの面白さとトニーのおかげ。
トニー・レオンがますます好きになってしまったです!
お座敷シーンはたまらない。