Vegaさんの映画レビュー・感想・評価

Vega

Vega

年越ししたと思ったらもう夏になりそうな。

皆さまのレビューは変わらず楽しませていただいています。
いつもありがとうございます。

映画(521)
ドラマ(0)

ナイルの娘(1987年製作の映画)

4.2

台湾の夜のネオン、バイク、花火、麻雀、扉と食卓と扉、ロト爺さん。
スクリーンでホウさん作品観れば必ず至福に包まれるってことを再確認した。

家では娘であり姉であり妹で、家族に振り回されずにはいられない
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あなたの旅立ち、綴ります(2016年製作の映画)

3.8

老年。夫とは別れ娘とは絶縁状態。財は成すも、ひとりの夜にのしかかる孤独。

とは言え金があるならいいじゃん!と思いつつ、予定調和なラストは承知しつつ...
シャーリー・マクレーン、アマンダ・セイフライ
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ハッピーログイン(2016年製作の映画)

3.7

チェ・ジウ!結婚おめでとう!

春に観るには最適。
恋愛細胞がじゃんじゃん細胞分裂してくれることでしょう。

カン・ハヌルが良い。
尹東柱の映画で、清廉さを凝結させたような演技が素晴らしかったが、この
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はじまりの街(2016年製作の映画)

4.0

トリノの秋が寂しくて、美しくて、温かかった。

孤独を紛らわせて走らせる少年の自転車。
チェーンが外れた車輪はペダルを漕げども前に進まず、そんな空回りの人生なんてこの世には数え切れないくらいあるのだろ
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我は神なり(2013年製作の映画)

3.5

耕せど耕せど永遠にやせた土地、みたいな絶望的な映画なので日曜の午後に観るのはやめたほうがいいみたい。

誰か救ってあげて〜〜

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

感情は水のように掴みにくくて、容れ物によって形を変えるように言葉にすると嘘っぽくなったりするけれど、その感触は誰もが体で知っている。
純愛と呼んでもいいし性愛ととらえてもいい。この原始的な感じが好き。
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殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

3.9

アルツハイマーの殺人鬼の語りを通して見る人間の記憶の曖昧さ。真実を捉えることの不確かさ。虚と実が容易く逆転しまいがちなこの世の儚さ。
なんだかものすごく悲しかった。

ソル・ギョングは迫力あるね。
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エターナル(2016年製作の映画)

3.8

仕事帰りにただ時間が合うからと観たが、期待せず前情報も入れず観たのが吉と出て、心つかまれた。

恋愛の始まりには丁寧に交わし合う愛情も、歳月を経ていつしか乾ききってしまう。
しかし考えてみたら、大切な
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残像(2016年製作の映画)

3.9

スターリンの巨大な幕に日常が単色に染まる。肥大した権力に芸術も名声も尊厳も踏み躙られることはあまりに容易いが、しかし屍となっても国家の傀儡になることを拒んだ魂は滅びることはない。
その残像を見ながら歴
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ドリーム(2016年製作の映画)

3.7

いかなる人種であろうと、性別が何であろうと、そして才能の有無にかかわらず、人としての価値は等しいと改めて刻みたい。

差別を乗り越えてパイオニアとなった優秀な女性たちに心動かされると同時に、人は、無意
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

5.0

2017年ベストと言ってもいいかな。
民族も宗教も階級も超えて人々は寄り添うことができるはず、そんな願いが込められた映画。
嗚咽抑えきれないくらい泣いてしまう。

日頃から人に甘えるのも苦手で感動もの
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妻の愛、娘の時(2017年製作の映画)

3.8

フィルメックスで観たもの。とりあえず記録。

シルヴィア・チャンの監督、主演作品。

母の死を看取ったホェイイン(シルヴア・チャン)は、母を父と同じ墓に入れるため田舎にある父の墓を移そうとするが、田舎
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散歩する惑星(2000年製作の映画)

4.4

ロイ・アンダーソンのリビングトリロジーの一作目。
三作品の中で最も衝撃的で、含意が最も伝わりやすいものといえるかも。
終末的なエピソードに独自のユーモアを織り込んで、フィックスカメラがとらえる絵画的な
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おやすみなさいを言いたくて(2013年製作の映画)

4.2

戦場に向かうフォトジャーナリストの話という前情報も入れぬまま観たもので、冒頭の自爆テロ集団の儀式のシーンで度肝を抜かれる。

身の危険を顧みない主人公レベッカの行動に耐えかね、夫はレベッカに仕事を辞め
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イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

4.0

いやぁ!すごい面白い!
齢78にしてこの全く老成した感のないイエジー・スコリモフスキ。
17時からの11分の人間模様。誰一人として立派な人いないっていうむしろクズっていう乾ききった視線。笑える。
たか
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.5

カウリスマキ流、極上のトラジコメディ。哀歓のお伽話。好きだという以外に何も言えないでしょこれは。

私、日本に生まれて日本人は穏やかで親切だってずっと信じていたけど、それは幻想だったのだって、ヘイトの
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

5.0

極彩色の癒し。

できればずっと蓋をしておきたいのに忘れた頃にふと現れて全身を押さえつける私の重荷を、少し持ち上げてくれるような癒し。

大丈夫、怖れず生きろとホドロフスキー爺が言ってくれたから、きっ
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パターソン(2016年製作の映画)

4.3

無関係のようでいて実は緩く繋がっているのが人と人なのかな。などと、ノート手渡された瞬間に泣きそうになったよ。

マッチ箱から詩が生まれるとはなんて素敵なの?そう思いながら、やはり詩は、渇いた魂に給水す
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とんぼの眼(2017年製作の映画)

3.0

監視カメラの映像をコラージュしてストーリーを作り上げるというチャレンジングな作品。
現代美術家シュー・ビンのアイディアと執念、今の中国の勢いのようなものは伝わってきたが、監視カメラの映像という実在する
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At the terrace テラスにて(2016年製作の映画)

3.6

きまず〜きまず〜〜!

面白かったです。


パーティは苦手です。立食パーティーではダメ人間っぷり発揮して毎度落ち込みます。家に人呼ぶのも嫌いです。ホームパーティってなんや?

でも人は基本好きなので
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大親父と、小親父と、その他の話(2015年製作の映画)

-

東京国際映画祭で観た。
いまごろ感想。

って言っても半分くらい寝てもた。水辺や樹木の映像からマイナスイオンが放出され副交感神経に届いてすやすやと。
すみません。

もう一度どこかで観れないかしら。

ヤスミンさん(2017年製作の映画)

3.4

東京国際映画祭で観た。
いまごろ感想。

ヤスミンさんなのか行定さんなのかアマニさんなのかよくわからないが、ヤスミン・アフマドに少し近づけたようで貴重な時間であった。
私はタレンタイム含め三作品しか観
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密偵(2016年製作の映画)

3.9

日本統治下の朝鮮、日本警察と独立運動レジスタンスの義烈団との攻防、分断された民族と分裂し揺らぐアイデンティティ。
モダンクラシックな背景に美男たちという目に嬉しいスパイサスペンスでした。

大大大好き
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アケラット-ロヒンギャの祈り(2017年製作の映画)

3.9

ロヒンギャの祈りというサブタイトルで、ロヒンギャの難民問題に切り込んでいくものと思い込んでしまうのが難。
後半ロマンスに傾き、作品全体がまとまりを欠くようにも思えるが、しかし時間を置いて反芻するうちに
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現れた男(2017年製作の映画)

3.6

プラープダー・ユンの小説がポップな文体の中に政治性を孕んでいるように、本作もまたタイの社会事情とは切り離せないのだろう。政治的メッセージを前景に置くというより冷たい空気のように漂っている。
Q&Aで、
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スーパーシチズン 超級大国民(1995年製作の映画)

4.3

ホウ・シャオシェンやエドワード・ヤンとともに台湾ニューシネマを牽引してきたワン・レン監督。
超超楽しみにしてました。
1995年上映作でこれまでソフト化されず鑑賞の機会も無かったわけですが、デジタルリ
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ポップ・アイ(2017年製作の映画)

4.3

都会で必死に登りつめた末に今や仕事にも家庭にも居場所を失いつつある中年男と、自然から引き剥がされサーカスで調教されてきた象が辿る故郷への道。
出逢う人々が皆チャーミングで、ままならぬ現実にそっと寄り添
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MR.LONG/ミスター・ロン(2017年製作の映画)

3.6

人を殺めるナイフから、共存するための包丁へ、容赦ない人情のまとわりつきに戸惑いながら変わっていくロン。殺し屋ルックも屋台麺屋スタイルも文句なしに美しい。舞台挨拶のハイクラス学生服もかわいい!張震、完璧>>続きを読む

THE NET 網に囚われた男(2016年製作の映画)

3.7

スパイでも英雄でもない。
娘の寝顔、クマのぬいぐるみ、食卓、妻との会話、僅かな稼ぎを得るためのボート、たったそれだけの慎ましい生活を望む人。
権力の網に囚われれば、いかに踠いても行く末はひとつ。

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セールスマン(2016年製作の映画)

4.0

この監督やっぱりすっごく面白い!
どの作品も脚本が秀逸。人物の心理の揺れに伴い視点の角度が移り変わり、力関係が絶妙に変化していく。
相変わらず見事だなぁ。
善悪つけられぬ不明瞭さに観ている最中も、観終
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.8

カフェドフロール、私に会うまでの‥と本作と、この監督の感情の揺さぶり方はなんとも独特だなって思う。人物に簡単に感情移入することができなくて、ずっとどの方向に身を傾けたらいいのか分からず戸惑う。そこが面>>続きを読む

シーモアさんと、大人のための人生入門(2014年製作の映画)

3.8

悩めるイーサン・ホークが出逢って一瞬にして安心感に包まれ救われたというシーモア・バーンスタイン。
ピアニストとしての名声や賞賛というステージから降りてピアノ教師としての生きることを選んだ彼のレッスンや
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.5

十徳ナイフさながらの多機能死体ってことなのね。

ラドクリフの有効活用、ハリポタ卒業おめでとう!
加えて、ただ立ってるだけで哀愁漂わす我らがポール・ダノを配置する最強のキャスティング。

限りなく下品
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十年(2015年製作の映画)

4.0

10年後の香港がどう変わっていくかを予見して描いた新世代の監督たちの5編オムニバス。

低予算のインディペンデント作品ながら奇跡のヒットとなったらしい。
雨傘運動の後に香港人が抱えていた憂鬱をこの映画
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アスファルト(2015年製作の映画)

4.4

誰かの不在をいつもどこかに感じてる人へ。
毎日の無機質な景色にやわらかい風を送り込んでくれるような温かい映画。
とても良かった。

なんの接点もない人との偶然の出会い。それぞれの抱える事情や背景につい
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.3

旅先で映画館へと吸い込まれ、観て参りました。
冒頭で、この後ひとりホテルで恐怖に震えるんじゃないかと危惧したけれど、さにあらず。映画館出て「もうなーんも怖くないもんね〜ヒャッハハッハ〜」となんか脳内で
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