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ラスト、コーションのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

ラスト、コーション(2007年製作の映画)
3.8
日本軍占領下の香港と上海を舞台に、地下工作員(女スパイ)と地下組織の弾圧を任務とする政府要人との禁断の愛の行方を、激しいセックス描写を交えて映像化した、アン・リー監督によるラブ・サスペンス。
原題は、 色 ,戒 (Lust Caution )で、
『惘然記』に収められた短編小説「色・戒」を映画化。
女スパイのモデルは、父親を中国人に母親を日本人にもつ鄭蘋茹(テン・ピンルー、簡体字:郑苹如)。

1938年、日本の傀儡政権である汪兆銘政権の下で、混乱する中国本土から香港に逃れていた女子大学生・ワン(タン・ウェイ)は、抗日活動をする学生劇団に入団。
地下工作員(スパイ)として、抗日組織の弾圧を任務とするするイー(トニー・レオン)に近づき暗殺のチャンスを作る役目を任される。
やがて、女はイーから体も心も愛されるようになり…。

トニー・レオンに対峙するタン・ウェイは、すらりとした美人だが、幼さが残る顔立ちで、少し表情に固さがみられる。
セックス描写はエロティックだが、サディスティック。

「ワナって何のこと?私の体?
…私の体だけでなく、私の心にも、まるでヘビのように忍び込んでくる。とても深く。身も心も投じれば、私も彼の心の中に入れる。毎回、私が痛みのあまり血を流し叫べば、彼は満足する…」
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