まる

レッド・ドラゴンのまるのネタバレレビュー・内容・結末

レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

前2作と比べるとレクター博士がやや弱く見えた。(最初だけ)
なぜなら主人公の刑事がとても冷静で賢く、強い男だからだ。レクターに揺さぶられない。というか対等に渡り合っているすごい。

クラリスは美しく小柄でまだ未熟さの残る刑事だったが、対照的な刑事だった。そこが良かったんだけどもね。
レクターはなぜ捕まったのかとずっと思っていたがこの人によるものだったのか。

一作目と同じように凶悪犯と刑事、レクターの三角関係で話が進んでいく。

凶悪犯が凶悪犯となった理由、そして自身のトラウマを超越するために行う犯罪行為が丁寧に描かれてた。
シリアルキラーと呼ばれる存在になる過程、そして彼の葛藤は見応えがある。

自身に植え付けられたコンプレックスを克服するための一連の犯罪、そして自分を肯定してくれる存在を愛してしまい、ようやく克服できたかと思ったが、自分を超えてしまう存在=刑事によって叶わなかった。

だから最後は自分を超えた存在であり、克服を阻んだ刑事を狙ったんだと考える。
レクターとの人間関係は1.2の方が濃かったが、全く異なるレクターとの関係性が面白かった。
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