安堵霊タラコフスキー

八つ墓村の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

八つ墓村(1977年製作の映画)
3.9
時代設定が70年代だったり金田一が学者みたいな渥美清だったりそんな金田一より萩原健一演じる重要人物が主役らしかったりと、金田一の推理物というより八つ墓村を原作にした土着ホラーサスペンスといった趣の作品

そのため渥美清のルックス含め全然金田一らしくないけど、金田一とほとんど別物として見たら中々に面白い作品となっていて、特に過去の二つの虐殺シーンはインパクトが凄まじいもので、山崎努の32人殺しなんて恐ろしさと格好良さが見事に同居していて変な笑いが出てしまった

終盤の主な舞台となる鍾乳洞も映像映えがめちゃくちゃするだけでなく、解決時のホラー的演出を助長させる効果もあって、これまた絵の凄さに笑えてしまった

市川崑版のインパクトが強烈だったのでそれと比べて見劣りしそうだなと期待せずに見たけど、金田一のイメージとかけ離れつつも予想外な面白さがあって思わぬ体験ができて儲け物だった

二人の老婆を演じた市原悦子と山口仁奈子だが、もしかして架空の着ぐるみ幼女アイドルの元ネタでごぜーますか?