セガール幹事長代理

プラン9・フロム・アウター・スペースのセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

3.0
人間が宇宙を破壊することを危惧した宇宙人が、ゾンビを使って地球を征服しようとする話。

曰く、史上最低の映画。
曰く、伝説の駄作。
曰く、産廃界のカリスマ。

マグロならトロ。
跳び箱なら池谷。
ゴムならサガミ。
クソ映画ならこれ。

実際死ぬほど胡散臭い。
しかし俺はこういう胡散臭さにめっぽう弱い。
男っていうのはサクラだと分かってる出会い系のメールをとりあえず開いて、パソコンをウイルスまみれにする生き物なのだ。

とは言うものの、全然クソじゃなくて反応に困りました。

・飛行機のハンドルがうちわ
・宇宙船のドアがカーテン
・UFOがネジの蓋
・宇宙人の衣装のクオリティがドンキ
・宇宙人の挨拶が乳首隠し
etc

ざっと思い付く粗を書き出してみたけど大体が金をかければ補える部分。

地球を導火線にして太陽を消滅させる(?)装置とか、わかるようで全然ピンとこない兵器考え付くあたりある種の天才。

そしてこの映画のキモは対人間用のゾンビに逆に襲われる宇宙人の図。
これは遠回しの核への皮肉か。

あとは『どうして男はすぐ女を実家に帰したがるの』なんて背筋が凍るセリフを思い付くセンスよ。
完全に俺の負け。犬がお腹見せてハフハフ言ってる状態。
いくらか出すので、このセリフ俺が考えたことにしてもらいたい。

予算不足なんてなんぼのもんじゃいと、ノーガードで最後まで突っ込んできた本作に抱えきれない程のリスペクトを捧げます。かしこ。


※散々書いといてアレですが、何人かで観たほうがいいです。
体調によったら寝ます。


【以下エド・ウッド監督のwikiより】
女装癖があり、第二次世界大戦に従軍した際、上陸作戦中にブラジャーとパンツを軍服の下に着込んでいた。彼は「殺されるよりも、負傷して軍医にばれることを恐れた」と主張した。