三四郎

候補者ビル・マッケイの三四郎のレビュー・感想・評価

候補者ビル・マッケイ(1972年製作の映画)
2.5
選挙がお祭り。
結局、立候補する人も意志があって立候補するのではなく、周りからおだてられてする。大事なのは自分の意見よりも、多くの人々に支持を得られる無難な意見と答弁。
ロバート・レッドフォードが待ち合わせに遅れ、ホテルの廊下で女性が先に行き、その後ろから彼が歩いてくるが、これは、選挙活動で出会った女性と不倫していたという理解で良いのかな?
えらく物語の展開がザツで、支持が上がるわけなさそうなのに…。最初は新進気鋭の当時のリベラルな若者らしく攻めて、途中無難で…そうこうしているうちに当選してしまった。自動車の中で、レッドフォードが演説練習で本当に言いたいことを言い鬱憤を晴らし、最後に「白人のプチブルめ!」だったかな?そのようなことを言うが、言いたいことも言えないこんな世の中じゃ、選挙で勝っても嬉しかないよね。

中学時代、社会科の授業で、アメリカの大統領選挙?だったかアメリカの政治?だったかについてのドキュメンタリーみたいなものを見た。その時、記憶に残ったのは、アメリカという大国を動かしているのは、大統領ではなく、そのバックにいる大資本家たちで、戦争を起こすのも、何をするのも、大統領のバックにいる大資本家たちであるということ。大統領はお飾りで、力も何も無いということ。大統領選挙も、大資本家たちによって操作されているということ。お金の力で国が動いている。
当時の私は、アメリカって国はアヤウイ国だなと思っただけだったかもしれないが、日本も同じようなもんなのかもしれない。日本は官僚が国を動かしていると思っていたが、アメリカのようになっているのかもしれない。決して、官僚を信頼してはいないけれど笑 経済重視の損得で動く大資本家たちよりはまだマシかと笑 そうでもないのかな。
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