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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチのtottsunのレビュー・感想・評価

3.9
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「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」
東西冷戦時代の東ドイツに生まれた男の子ハンセル。母と二人暮らしの彼の夢は、自由の国アメリカでロックスターになること。ある日、米兵から結婚を申し込まれた彼は、性転換手術を決意する。しかし、手術のミスで股間には“怒りの1インチ(アングリー・インチ)”が残ってしまう。名前をヘドウィグと変え、何とか渡米するも米兵には結局捨てられてしまう。それでも夢を思い出しロックバンドを結成したヘドウィグは、ある日、17歳の少年トミーと出会う。同じ夢を持つトミーに愛情のすべてとロックシンガーとしての魂を注ぎ込むヘドウィグだったが…
このポスタービジュアルがとっても印象的で前から存在は知っていたけどイマイチどんな作品か分からず手を出せずじまいでした。
けど、思い切って鑑賞してみると…あら、意外。
なんだか哲学的でヘドウィグの存在から目が離せないであっという間でした。
ヘドウィグを演じたジョン・キャメロン・ミッチェルは監督も脚本も担当されてるんですね。全然知らなかったけどミュージカル化されてるんだ…
確かにロックであるけれど彼が歌を通して紡ぐ彼自身の過去や現在がとても印象的でした。
ウィッグかぶってお化粧もして…女性的なんだけど、全体を通してみると中性的な魅力が感じられる。
そういった仕草をさりげなくするジョン・キャメロン・ミッチェルすごい。
映像の作られ方もそうだし、途中で描かれる奇妙な?独特な雰囲気を持つアニメも印象的でした。
音楽もとても良くて、中でも「The Origin Of Love」と「Wig In A Box」は気に入った。この曲の時の映像もさっき話した独特なアニメとトレーラーハウスでのカラオケのMVのような作りが好き。
ヘドウィグとイツハク含めみんな幸せになれたのかな。
私的には☆☆☆.9かな。
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