ヘドウィグ・アンド・アングリーインチの作品情報・感想・評価

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ2001年製作の映画)

HEDWIG AND THE ANGRY INCH

製作国:

上映時間:92分

3.9

「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」に投稿された感想・評価

リカオ

リカオの感想・評価

5.0
「私の股間も愛してよ!この臆病者が!」

あ〜美しい!

傷ついて傷ついて傷ついて
傷ついた!傷ついた!傷ついた!
と歌いながら
毎日毎日毎日毎日生きている

彼女は生きている!って思った

最近私が考えていることで、
人間にとって「寂しい」は至極効果的かつ必要な機能だ
っていうのがあるんだけど、

私のいう「寂しい」は「愛」のことだったのかもしれないなあ

股間が1インチになって、男でなくなって、同時に女でもなくなって
でもそんなのどうでも良いじゃん!って言いたいけど
どうでもよくなんか絶対ない、って彼女は思っているように見えた

どちらでもない人に対して、なんでもないよ大丈夫だよ、って綺麗事を並べて、受け入れる
みたいな今の風潮(ある?)にしっかりくっきり刻んでくれました
受け入れるってそんなに簡単にできるんか

いつも愛について考えている私は、一生この映画を忘れないと思うなあ

そしてラストシーンが最高。私も傷ついて傷ついて傷ついてしっかり考えて考えて考えて、ああいう風になれたら、良い

ミュージカルというよりも、一連のMV(youtube自動再生?)みたいな感じだから、観やすいとおもう、というか観てくれ、たのむ
akiko

akikoの感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます

旧東ドイツ出身のヘドウィグはアングリーインチというロックバンドで全米各地を旅している。
幼い頃に母から聞いた愛の起源について、性転換をしたいきさつ、夫との離婚や若きロックスターとの出会いと別れ等、これまでの人生が彼女の歌と共に語られていく。

この映画のキーワードになっている愛の起源「The Origin Of Love」やタイトルにもなっている「Angry Inch」を始め名曲揃いです。
「Wig In A Box」も好きだな〜

ラスト2曲の流れがまたとても良い。
元恋人トミーの「Wicked Little Town」では完全な決別が描かれている気がする。
ちゃんとさよならは言わないと先に進めないよね。
そして「Midnight Radio」をヘドウィグはトミーと同じく、額に十字を描いてカツラや派手な衣装も身に纏わずに歌う。
歌詞は今までの自らや周りの全てを肯定しているようで泣きそうになるし、最高にエモく、ロックンロール。
今までのライブで怪訝な顔や好奇の眼差しを向けていた観客はもう1人もいない。

ラストシーンはアニメーションで二人の人間が1つになろうとしては別れ、何度もまた1つになろうとするイメージが描かれている。
ぐるぐると混ざり合って溶け合うように1人になったイラストがヘドウィグの体にタトゥーで入っており、裸で1人暗い路地裏を歩き出していく。

愛の起源を信じて、自分の片割れとなる人を探してきたヘドウィグ。
自分には何か足りない、不完全だと思うからきっとそれを満たしてくれる相方を探していたのだと思うが、最後はありのままの自分を愛して自由になれたのかなと感じて感動した。
こもも

こももの感想・評価

4.0
刺激的なミュージカル映画でした。
出てくる歌詞がストーリー仕立てになっているのに1曲1曲がしっかりバンドの曲になっていて、次第に引き込まれていいきました。
私が好きなのはDVDにしかないですが、メニューの画面と音楽が最高です!
かっこいい!!!
何と書いたらいいかわからないけど、
あまりに熱い歌に胸を打たれた。
shatoshan

shatoshanの感想・評価

4.0
Sugar daddyが良い。
クィアをベルリンの壁で寓話的に表すのは正直わかりづらいというか誤読を誘う気がする……
うーん観なくてもよかった。
ラストシーンだけなんかよかったかな。
Kazumi

Kazumiの感想・評価

3.5
観客たちの好奇と嫌悪と不躾な態度が印象的。

歌詞がどれもこれも素敵。
教養と情熱の合体。
邦訳もそこそこ好き。

ノーシスと一緒にいる時のヘドウィグは、綺麗でエロい。魅力的。アングリーインチによる終末さえなければよかったのに。
わたしには難しかった、、、

でもインターネットでいろいろ調べてたらポストモダン的な映画だっていうのを見つけて、その記事見たらすんごく面白くて、だからもう一回観たいなあっていう作品。
監督・脚本・主演…………ジョンキャメロンミッチェル様、最高です……………
marie

marieの感想・評価

5.0
鑑賞回数不明
最高。

私は「世ー界でひーとーつーだけーの」っていう歌が好きじゃない。
なんか自己満足のナルシシズムっぽいし、あまりにもソフトすぎてピンとこなかった。でも、この映画のラストショットを見て、ああこれが自分自身を肯定する(ほとんどの人は、そのためだけに一生涯かけて色んなことをするのだろう)って事だなと思った。
夜明けにたった一人、素っ裸で、路地裏から歩き出すんだ、と。

あと全体としてシーンやら音楽やらイラストレーションやらをコラージュしたような作り自体も当時とても好きだった。こんなめちゃくちゃやってても、ちゃんとメッセージが伝わるって凄い。
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