お豆さん

ハリー・ポッターと賢者の石のお豆さんのレビュー・感想・評価

3.0
バリバリのリアルタイム世代というわけでもなく、思い入れのあるシリーズではないのだが、原作・映画版共に、中途半端なところで投げ出していたので、大人ならではのイッキ読み、イッキ見をすることにした。原作を読み始めて半年、晴れて全巻読了したので、これから映画版を順次見ていく予定。

『アズカバンの囚人』までは映画版も鑑賞しているので、特に目新しさもなかったが、逆に主演陣の初々しさに心癒やされた。ただ、普段から特殊効果を用いた作品を見ることが少ないからか、いくつかの場面ではぎこちなさを感じてしまったのだが、2001年ということを考えたら、そういうものなんだろうか。特にクィディッチの場面。試合会場のヴィジュアルも含め、そこだけ稚拙なCGアニメにしか見えなくて、迫力も何も、興ざめしてしまった。クリス・コロンバスでなければ、もっとSFアクションに慣れた監督であれば、また違うものになったのではないかと考えずにはいられない。それにしても、クィディッチという新しいスポーツを作り出した作者のロジカルな想像力には敬服せざるを得ない。

そして私は今も昔もスネイプ先生ラブなのである。黒いローブを翻して大股で歩くアラン・リックマンは、『ロビンフッド』の頃の悪代官そのもので、彼のキャリアにおいて大人から子どもまで、その魅力を知らしめる役を得たことを自分のことのように嬉しく思う。

2017. 2
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