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羊たちの沈黙のsroのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
5.0
ジョナサン・デミ監督作品。

もはや説明不要のサスペンスサイコスリラー。

金字塔と呼ばれることも多いくらい知名度、評価共に高い作品だがその立役者となったのが囚人ハンニバル・レクターを演じたアンソニー・ホプキンスである。
一見笑顔と感じられるが目の奥が冷たく、観客の不安感や不快感を煽る演技が映画全体に陰鬱な雰囲気をもたらしていて決して見ていて気分のいい映画では無い。

物語はジョディ・フォスター演じる新米FBI捜査官のクラリスが連続殺人犯の捜査に参加し、囚人であるレクターに協力を求めながら犯人を追っていくというシンプルなものとして一貫している。

協力する2人の会話シーンには互いが互いを信用していない不信感が漂っており会話の中で語られるクラリスの過去のトラウマも物語を形成する重要な要素になっており、タイトルにも現れている。

そこまで好き嫌いの分かれる作品でもないと感じるので未見の方には自信を持っておすすめできる傑作。
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