このレビューはネタバレを含みます
フォロワーさまに教えてもらい、Tverで鑑賞!こんな素晴らしい作品がTVerで見られるなんて!教えてくださり感謝感謝です🙏
短編とは思えない濃密な内容。
異なる時系列の出来事が交互に挿入されることで、「いったい何が起こっているのだろう」と思わず作品にのめり込んで見てしまった。
デビッドの両親が息子を助けるためにそっと彼の背中を押すシーンでもう心がもたなかった。どんな気持ちだったのだろう。息子だけでも生き延びられる可能性が生まれた喜びと、もうこれで2度と息子に会えない絶望。兵隊たちがデビッドとハインリッヒの母を見て「お母さんに似ているな」と言ったときは、どんな気持ちだったのだろう。証明書がないとドイツ人かユダヤ人かどうかもわからないのに差別をしていることが本当に滑稽に映る。
最後に映し出されるふたり分の皺の刻まれた両手に心底安心した。あの時の決断から、ふたりの子供を育てあげたハインリッヒの母に心から拍手を送りたい。
ネットで調べた情報👩💻
✔︎映画の中に度々登場するテディベアは、ハインリッヒの純粋さ・幼さを表している。
✔︎ハインリッヒがテディベアを落としてしまう終盤のシーンは、デビッドに”「おもちゃの国」は無い”という真実を知らされ、彼がもう無知ではなくなったことを描写しているらしい。
✔︎ハインリッヒの部屋にあったおもちゃの列車も、後に強制収容所に向かう列車を暗示しているのかも。