おもちゃの国の作品情報・感想・評価

おもちゃの国2007年製作の映画)

SPIELZEUGLAND

製作国:

上映時間:13分

3.9

「おもちゃの国」に投稿された感想・評価

人和

人和の感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

列車に乗ったデヴィットを我が子のように呼んで、子供だけでも…というなんとも切ない気持ちがひしひしと伝わってきた。
ホロコーストを扱った短編。静かで重苦しい語り口。僅か13分間でこんなにも心かき乱されるとは…。
しゅり

しゅりの感想・評価

3.7
ユダヤ人迫害を題材にしてる映画、だいぶ観てきたけど、この作品を押さえておくだけでとりあえずこの件に関する理不尽さと悲痛さと残酷さはよく理解できると思ったし、メッセージ性だけでなくしっかりとドラマが13分に凝縮されてる、すごい。
ればこ

ればこの感想・評価

3.0
主人公(?)のお母さん、お母さんの友達のユダヤ人夫婦、どちらもすごいなぁと思いました。私が主人公のお母さんだったとしてもあの場であんなこと思いつかないし、ユダヤ人夫婦だったとしてもあんなに咄嗟の判断で子供を渡せる気がしない。だけど生き延びるにはそういうことが求められる時代だったんだろうと思います。

主人公がユダヤ人と間違えられてナチスに怒鳴られる場面も、ユダヤ人じゃないと分かったら手の平を返したように優遇するのが悲しかったです。
いつか世界中から人種差別や人種間の憎み合いがなくなるといいなと思います。

…って、大学時代にディベート授業で韓国人としょっちゅうケンカしてディスりあってた私が言ってみる。
yuni

yuniの感想・評価

3.7
13分の短編だけどすごく心にずっしり来る作品だった。ホロコーストの恐ろしさを上手く描かれてる。子供が無邪気で楽しそうなシーンの背景を考えると複雑な気分になるな…
めっちゃセンス良いですね。
お金かかってますね。
短編でここまでやるのは日本ではできない。
ただよくある短編映画のセオリーに乗っ取ってるのが惜しい。
peko

pekoの感想・評価

3.9
普段ほとんど観ないショートフィルム。たった13分。
ショートフィルムだからこそ切り出せるワンシーン。ひと朝の出来事とその中の一瞬の決断。静かな映像の中の明確で強いメッセージ。
狂気の時代をリアルに観させられる感じはしんどいが、こういう映像を作り続けるドイツ、忘れないこと。
銀四郎

銀四郎の感想・評価

4.0
13分に込められた強いメッセージ。
短編でありながら、構成、展開が素晴らしい。

列車での親同士がかわすアイコンタクトによる会話の内容が手に取るように浮かぶシーンはなんとも言えない。

少年の無邪気さが逆に切ない。
天

天の感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

1942年のドイツが舞台の短編。
ネタバレボタン押してますが、14分ほどの作品ですので出来れば先にご覧になってからレビューをお読み頂いた方が楽しめるかと思います。
👇こちらから視聴出来ます。Chromeで再生すれば 設定→字幕→自動翻訳→日本語 で、字幕が出ます。
https://youtu.be/PwrySjp4J9Q


届け!この思い!とか考えながら書いていたら引くほど長文レビューになってしまいました、レビュー読もうかなと思って下さった方にあらかじめお詫びします( ; ´A`)スミマセン
















ーーーーーーーー以下レビューですーーーーーーー

○主人公マリアンは、幼い息子ハインリッヒと二人暮らし。同じアパートに住んでいるユダヤ人のシルバースタイン一家と親しく付き合っており、シルバースタイン家の息子ダヴィットとハインリッヒは親友でダヴィットの父親に一緒にピアノを習っています🎹
○しかし舞台設定の1942年は、何カ所も強制収容所が建設され機械的かつ大量にユダヤ人を移送し殺害し始めた年であり、シルバースタイン家も例外ではなく強制収容所へ移送される日がいよいよ迫ってきます。
○マリアンはハインリッヒに親友ダヴィット一家はどこへ行くのか訊かれ「おもちゃの国へ行く」と誤魔化します。自分も一緒に行きたいと言い出すハインリッヒ。マリアンの目を盗んでダヴィット一家と一緒に行こうとしますが当然置いて行かれます。
○冒頭で映ったハインリッヒのおもちゃの列車と、ユダヤ人達が乗せられた強制収容所行きの列車。いつもダヴィットと連弾したピアノが、今は無残に壊れ荒らされた部屋。自分達がどこへ連れて行かれるのか、この先どういう運命が待っているのかを悟っているダヴィットと、無邪気に親友と「おもちゃの国」へ行きたいと願っているハインリッヒ。色々な対比が切なかったです。
○しかしやはりナチス親衛隊の制服は、誰がなんと言おうとカッコいいものはカッコいい。美と威厳と恐怖を同時に印象付ける素晴らしいデザインです。
○ハインリッヒがダヴィットと一緒に列車に乗ったのではと思い駆けつけるマリアン。貨車の扉を開けてもらい名前を呼ぶと、ダヴィットの両親と一緒にいるのを発見。しかし振り向いた顔はダヴィットで、ハインリッヒは乗っていなかったことに気付くマリアン。
○しかしここでマリアンは敢えて「ハインリッヒ、こっちへおいで」と息子の名を呼びます。無言のままのダヴィットとその両親ですが、瞬時にマリアンの意図を理解しダヴィットをマリアンの方へ押し出す両親。
ナチス親衛隊の中尉に「お母さんを困らせちゃだめだぞ」と言われている間もじっと貨車の中の両親を見つめるダヴィット。今生の別れに泣きそうなのを堪える父親と、無表情のまま両目から涙を流す母親。建前上はマリアンの息子ですから、ダヴィットも両親も抱きしめたり別れを言ったり泣き崩れたりすることは許されません。しかし貨車の扉が閉まる寸前思わず口を開き声が出そうになったダヴィットの両親。視点が両親側で扉が閉まるため画面が真っ暗になり、子を持つ身としては泣くなと言われても無理なほど辛いシーンでした。
○マリアンの家に保護されたダヴィット。ハインリッヒは親友が戻って来たことに喜び、机の上で一緒に連弾の練習をします。画面はそのまま老齢の男性が連弾する手のショットへ。ピアノの上にはマリアンやダヴィットの両親の写真と、子供の頃に連弾したあの楽譜。2人は無事に生き延びて歳を取ってからも仲良く連弾していることが分かります。
○マリアンは女手一つで戦中戦後を生き抜き、子供2人を育て上げたのだから非常に苦労したであろうことは想像に難くありません。しかしダヴィットを引き取ったあの日から、ダヴィットの両親やその他救えなかった多くの人々に対して負い目や責任を感じつつせめてダヴィットを無事に育てることで贖罪としたかったのではないでしょうか。



以前他のレビューでも書いたのですが、自分は説教臭い映画が苦手で、「ほら!昔はこんなに酷いことをしていたんですよ!いけませんね!差別反対!戦争反対!」と現在の価値観や正義観で一方だけを糾弾したり過去を裁いたりするような作品は平たく言うと大嫌いです。
ホロコーストを扱った作品はどうしてもそういう説教臭さを感じてしまい苦手としていましたが、今作は短編ということで観ようかという気になり、観て良かったと思えた素晴らしい作品でした。
どんよりした暗い画面ですが、暴力的な描写も登場人物が泣き喚く場面もなく淡々と物語が進むのが、逆に悲惨さや残酷さを際立たせていました。

劇中、ダヴィットとハインリッヒが連弾するテーマソングが非常に良い曲だったのでご紹介しておきます👇
https://youtu.be/bFuqkLzvR1s
無

無の感想・評価

3.0
画面が暗いせいか少年の顔の区別がつきにくく、時系列もよく分からないし何がなんだか…という感じだったけど、ラストカットで彼らのその後が明確に分かる。
「縞模様のパジャマの少年」や「命をつなぐバイオリン」「ライフ・イズ・ビューティフル」を思い出すような話。
二回観ると一度目に気づかなかった細かい部分にも目が行くはず。
短編だと描ききれないテーマの話で個人的には長編で観たいけどホロコースト映画が苦手という人には入りやすい作品かもしれない。

↓から自動翻訳にすると一応日本語字幕でも観賞可能
https://www.youtube.com/watch?v=PwrySjp4J9Q&feature=youtu.be
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