浅野公喜

ネバーエンディング・ストーリー第2章の浅野公喜のレビュー・感想・評価

3.5
言わずと知れたファンタジーシリーズ第二作。主演は早逝した子役ジョナサン・ブランディスで、監督はジョージ・ミラーという名前だったので「マッドマックス」的世紀末ヒャッハー系バイオレンスファンタジーを少し期待しましたが、さすがにそんな事はなく同名異人のようです。

前作と配役が変われば雰囲気も変わり、これといったハイライトも少なく愛が全てを救う的テーマも陳腐で評価が下がっているのもなんとなく納得。しかし願いを叶える度に思い出を失うという設定は一得一失な世の中の摂理を落とし込んでおり、本の世界に飛び込んだ主人公バスチアンと並行して不仲の父親が現実世界で彼を探す姿が描かれ、やがて強い意志が二つの世界を繋ぎ、序盤でバスチアンが出来なかった「飛び込み」を克服したことで成長&関係修復という流れは良かったです。スパイの鳥人間がバスチアンの思い出に心動かされ手助けしてくれる所も○か。

また、前作よりも一部クリーチャーはキモカワだったり少し不気味で、SFチックなレーザー光線もあればスプレーでクリーチャーをやっつけたりとごった煮感覚が好きな自分としては楽しめました。
浅野公喜

浅野公喜