アキラナウェイ

おとなのけんかのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

おとなのけんか(2011年製作の映画)
3.8
こどものけんかから端を発したおとなのけんか。

これは面白い!!

演技力抜群の4人が奏でるカルテット。
序盤は緩やかに優雅に奏でられていた音色は、少しずつ音が外れていき、ピッチが上がり、大音量の狂騒曲へと変貌する!

ジョディ・フォスター&ジョン・C・ライリー夫婦とケイト・ウィンスレット&クリストフ・ヴァルツ夫婦のガチンコバトル。もう役者が最高の布陣!

○:被害者側
●:加害者側

○ペネロペ(ジョディ・フォスター)
ヒステリック。アフリカの貧困問題などに関心が強く、何事も地球規模で考える為、小さな話が大きくなりがち。マイケルとは不仲。

○マイケル(ジョン・C・ライリー)
温和そうに見えて実は短気。チリチリ頭がトレードマーク。ペネロペと庶民的な夫婦の印象。

●ナンシー(ケイト・ウィンスレット)
いつもコンパクトが手放せない自分大好き人間。カオスな状況下で気分が悪くなり、この映画1番の見せ場を作ってくれるナイスキャラ!酒グセが悪い。

●アラン(クリストフ・ヴァルツ)
いつも携帯電話が手放せないやり手の弁護士。数分おきに携帯が鳴り会話の途中でもお構いなしに出る。クリストフ・ヴァルツの人をイラつかせる表情が最高!

最初は互いに穏便に事を運ぼうとしていたのに、次第に夫婦同士までもいがみ合い、バトルはさらに過熱!

人のけんかを観て笑ってるなんて趣味が悪いが、面白いんだからしょうがない!会話劇、密室劇として最高の演技を堪能する79分。これはおとなだけの愉しみ。

それにしてもケイト・ウィンスレットのアレのシーンが、凄まじい。アレの質感とかリアルだし、アレがアレしたから、そりゃもうたまったもんじゃないね。