いはん

ギャング・オブ・ニューヨークのいはんのレビュー・感想・評価

3.8
この映画の主人公は間違いなく、DDL扮するビルカッティングである。残酷で、非常で、生粋な民族主義者であり、誰が何処から見ても“悪者”である。でも、その悪者には情があり、彼なりのやり方で周りの者を大事にしていたのもまた真実である。

マーティンスコセッシお馴染みのやり方。大きな歴史スケールの話を背景に、個々人の関係性に焦点を合わせる。時代が激しく変化する中で生きる人々がいかに無力かがくっきりと映し出される。  DDLの爆発する演技のおかげもあり、中々な見応えでした。でも、そういう話の前にこういう映画って、存在するだけで価値があると思うんです。私たちが過去をしっかり省み、これからの道を正しく進めていく上でね。売れるかとか、面白いからとかのベクトルで判断されるべきではない映画だと思う。こういう映画を必死に作り上げてくれる人たちには感謝を述べなければいけない気がします。

明日はマーティンスコセッシの新作を観に行っちゃおうかな😤
いはん

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