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アンタッチャブルのbluetokyoのレビュー・感想・評価

アンタッチャブル(1987年製作の映画)
3.5
2024年11月13日 13:40~ テレビ東京 吹替え
出演者、ケヴィン・コスナー、ショーン・コネリー、アンディ・ガルシア、ロバート・デ・ニーロとそうそうたる顔ぶれである。えてしてこういう場合、シナリオは当て書きとなって、しまりのない薄味な作品になることが多い。この作品も、その例に漏れず、薄味で、派手な銃撃戦があるのに、あまりパッとしない。ただ、そうそうたる俳優陣の持ち味を十分に発揮させることには成功していると思う。とくに、ロバート・デ・ニーロ演じるアル・カポネが、憎々しい感じで、やっぱり、ロバート・デ・ニーロはうまいなと思わせてくれる。

簡単にあらすじ。
暗黒街の帝王、アル・カポネが街を牛耳るシカゴ。業を煮やした当局は、財務省の特別捜査官、エリオットを招聘する。エリオットは、さっそく、密造酒の保管場所を強制捜査。だが、怪しいものは発見できず、赤っ恥をかいただけであった。

くっそー、と橋の上で愚痴りながら、タバコを吸っていると、マローン巡査に、こらこら、吸殻を川に捨てるんじゃない、と怒られた。
それがきっかけで、マローン巡査と知り合う。

財務省からの応援で派遣されてきた経理部のオスカー、新人警官のジョージ、そしてマローン巡査とチームを組み、アル・カポネに立ち向かっていくことになった。

そんなある日、アル・カポネは、所得税を払っていないのでは、という疑惑が浮かび上がった。
さっそく、アル・カポネ側の帳簿係を捕まえようとすると、オスカーが殺された。
さらに、マローン巡査も射殺された。

アル・カポネ側も、帳簿係をシカゴから退避させようとしたが、間一髪で、エリオットが、帳簿係を確保した。

ということで、アル・カポネの脱税容疑に対する予備審問が開かれた。
だが、アル・カポネは余裕の笑顔。それもそのはず、陪審員の大半に賄賂をおくり、裁判長にも賄賂をおくっていたからだ。

ところが、エリオットは、土壇場でそれを見抜き、陪審員を総とっかえさせ、裁判長には、賄賂を受け取ったリストにあんたの名前があるんだけど、と言ったりする。

アル・カポネは、逆転有罪、脱税の罪で懲役11年をくらうのであった。このクソ小役人め、と怒り狂うアル・カポネは、牢屋送り。

すべてを牛耳るアル・カポネが体制側で、正義を貫くがゆえに出世できずにヒラ巡査のマローンをはじめ、主人公たちが、むしろ、反体制側、という構図をうまく表現していると思う。
だが、いかんせん、なんか、古臭い感じ。
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