Maoryu

キリング・フィールドのMaoryuのレビュー・感想・評価

キリング・フィールド(1984年製作の映画)
4.1
カンボジア内戦の1970年代が舞台。アメリカ軍を後ろ盾に成立した政府に、ポル・ポトらが率いるクメール・ルージュが迫る。その中で取材を続けようとするアメリカ人記者とカンボジア人記者のサバイバルと友情の物語。

心が揺さぶられる映画。
悲惨な内戦と殺戮の映像が続き、最後までランボーは登場しない。映画はエンターテインメントではあるが、面白い面白くないではなく、一度は観た方がいい映画だろう。
観るにあたってカンボジアの歴史を知っていた方がいいとは思うが、逆に映画を観ることで、知りたいという思いに駆られるのではないだろうか。
自分も改めて、自分がすでに生まれていた時期にクメール・ルージュ、ポル・ポト派が存在し、どんなことをしたのかを学び直すいい機会になった。

公開当時はまだ内戦は続いており、その実情を伝えたいという熱意はかなり強かったことが想像できる。30年以上経った今でも、そのメッセージは強烈で、世界で起きている「何か」を知りたいという気持ちにさせられる。
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