『月の瞳』のパトリシア・ロゼマ監督作品。『エイスグレード』の主人公を彷彿とさせるほぼyoutube自撮りハンディカム語りや、ポスターで描かれているような片思い→空を飛ぶ!なんて描写も面白いのだけれど、自分が好きになった相手の好きな人に熱湯かけて、さらになんとなく和解してENDって結末は当時としてみんな納得していたのだろうか…。好きな相手のためにできることを考えて、それがひたすらに空回りして、自分の作品は誰にも認められずもがいて…っていう一連のこじらせ感はよかったのだけれどもう少し共感性羞恥になってしまいそうなほどのディテールがほしい。同性愛モノ、百合モノとして観るにはあまりに消化不良。暗室ではしゃぎまくる主人公に『20センチュリー・ウーマン』のグレタ・ガーウィグをちょっとだけ連想したり(同じ赤髪だし)。林真理子がイケてる映画よね~とか褒めててバッド入った。