海の真ん中に浮かぶ油田採掘所
外の世界とは隔離されたような静かなその場所で、孤独に生きる二人は
次第に心を通わせていき
"あなたになら言える秘密のこと"を打ち明け合う
人は誰しも何かしら秘密を抱えて生きているものだけど、彼女の抱える秘密を知った時、私は打ちのめされた。
どれだけ時間がかかったとしても、傷や痛みはいつかは癒やされるかもしれない。でも起きてしまった事実はどうやったって消せないし、彼女はその過去を一生背負って生きていかなければならないのか・・・
彼女の背負う過去があまりにも重すぎて、その痛みは私には計り知れない程の痛みで、想像も出来ない。何と言ったらいいか言葉が見つからない・・・
心にグサグサと突き刺さるような重い内容ではあるけれど、ほんの少し温かさを感じるようなラストシーン。ラストの彼の言葉に一筋の光が見えたような気がして、その光が消えてしまわないようにと願わずにはいられなくなった。
