リメイク版での とてつもない恐怖を忘れた頃にオリジナルのコチラを鑑賞。
いや~リメイクと比べると地味目ではあるもののやっぱり怖かった。モノクロだし、煽りまくりの音楽も無いんだけど、シンプルに恐怖だし、シーンによってはじわ~っと体感時間も長く感じるくらい怖い。もはや余計な演出に頼らなくも十分恐ろしい。
ただ、欲を言えばもう少しコンパクトに(特に前半)まとめて欲しかったなあ。
ともあれ単純に目にも耳に訴えるかけるのとはまた違った味わいすら感じる。
そして油まみれのギョロ目姿に至ってはさしずめホラーだった。
反発しながらも同じ恐怖のもと、同じ目的を持った4人の男達のちょっとした友情と言うか仲間意識は最後まで下手に交わり過ぎないところが逆に良い。それくらい貧しさは切実だし、甘っちょろい時代でも無いわけで。
鑑賞中は全くと言って良いほどフランス臭を感じなかったけれどコレコレ!こうでなくっちゃ!なフランス的ラストは個人的には満足。
そしてアンリ=ジョルジュ・クルーゾー作品づいてる視点からは救いのないノワール感がまた好み。