半兵衛

おませなツインキーの半兵衛のレビュー・感想・評価

おませなツインキー(1969年製作の映画)
2.5
スーザン・ジョージとチャールズ・ブロンソンという年の差カップルのイチャイチャを純粋に楽しむだけの映画、といっても過言ではないと思う。馬鹿馬鹿しさ全開の展開も真面目に観る気が失せてくる。

とはいえ序盤から思い込み激しくブロンソンにアプローチを掛けるもやや空回りに終わる女子高生スーザンと既に中年の域に達している小説家ブロンソンの微笑ましくも微妙にギクシャクしたやりとりがどこか不穏な雰囲気を醸し出し、そしてそれが決定打になる後半は見ていてわかっているとはいえ切なくなる。

あと「性に興味を持つ少女が憧れの男性と結ばれるも、悲劇的な結末を迎える」という展開は、どこか日本で50年代に大量に作られた「性典」もの(「十代の性典」など)を思わせるのが興味深い。日本の場合はひたすら悲惨になるのに、この作品はひたすらホップで明るいのはお国の差なんだろうか。それでもラストはどこか似ているところに着地するのも面白い。
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