熱狂的な野球ファンが熱狂を通り越してヤバいストーカー化して暴走する話。狂気のストーカーを怪演するデニーロを存分に堪能できるオキニ映画。
序盤からなかなかの狂信＆自己中っぷりで既に少し嫌だな怖いなって雰囲気が漂ってるんだけど、仕事でも家族ともうまくいかない上に推し選手(ボビー)がスランプに陥ってしまったことから独りよがりなエンジンがかかり、徐々に常軌を逸した行為に走っていく。犯罪犯しても全く罪悪感無く、全ては推しの為にやってますけど？みたいな淡々とした雰囲気なのが最高に恐怖。
ファンがいてこそ選手が輝く、自分のおかげで選手が上手くいってるという(怖)信念の中、ボビーからそれを罵倒されたかのような"ファンは要らない"発言を受けた時のデニーロの鬼気迫る表情が怖すぎて忘れられない。
そしてついにはボビーにも危険が迫り、後半は手に汗握る事態に発展していく。ここまでやるかよっていう、もはやストーカーをも凌駕したレベル。終盤の土砂降り球場シーンは名シーンすぎるし、最後の最後まで狂った暴走とジワジワした恐怖と緊張感から目が離せない。
あとバット振り回すデニーロはもうアルカポネじゃねえか！と突っ込まざるを得なかったです。最高です。
