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007/黄金銃を持つ男のnori007のレビュー・感想・評価

007/黄金銃を持つ男(1974年製作の映画)
3.5
この作品は黄金銃を持つスカラマンガとボンドの私的な対決の話である。ただし後半にはスカラマンガの大掛かりな秘密基地も登場する。なので前作「死ぬのは奴らだ」と超大作「私を愛したスパイ」の丁度中間で、内容的にも両作品の橋渡しになってるような作品である。

ロケもマカオからタイと、エキゾチックな雰囲気。もう50年弱前の作品なのに当時からタイは物売りがいてムエタイが流行っている今となんら変わってない。

中盤のカーチェイスがすごい。でかいアメ車で網の目を縫うように激走。そして川向うに逃げられたと思ったら、360°回転の大ジャンプ。ドライバーは超命がけである。
前作から続投の保安官も和むポイントである。

そしてスカラマンガのクルマはジェットエンジンを搭載し空へ。これも次回作のロータス・エスプリサブマリンへの前身であろう。スカラマンガの召使いが小人なのも次回作で巨人ジョーズと対象的である。

スカラマンガとボンドの対決も大変紳士的。トリックアートの館でまどわせたりしているが堂々と戦っている印象である。

トリックアートや武道が出てくる点は当時流行ってたブルース・リーの影響ではとも感じられる。
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