にっきい

キッドのにっきいのレビュー・感想・評価

キッド(1921年製作の映画)
3.2
夢の国のわんこは羽根生えて空飛ぶ。

アップリンク京都で『フォエバー・チャップリン チャールズ・チャップリン映画祭』がやってたので観た事無い作品を選んで観てきました。

貧しくても慎ましやかに暮らす血の繋がらない親子の話し。
これは時間的には中編くらいなのですが、やってる事はいつものチャップリンの短編コメディとほぼ同じ。チャップリンの格好もいつもの丸ハットに燕尾服、ダブダブズボンにデカい靴でペタペタ歩くスタイル。
慈善病院で男の子を産んだシングルマザーが、育てられないので金持ちが乗ってそうな車に赤ちゃんを置き去りにする。
知らずに車を盗んだ泥棒たちは慌てて街角に子供を捨てる。
たまたま通りかかったチャップリンがうやむやのうちに育てる事になるのだが…、って話し。
この捨て子がタイトルにもなっているキッド。
めっちゃ天使の可愛らしさ。
しかも演技も上手い。
キッドが石投げてガラスを破り、そこにたまたま通りかかったフリをしてチャップリンがガラス交換をすると言う詐欺紛いの事をしてお金を稼いでるんですが、2人は凄く幸せそう。
でもかつて子供を捨てた女性が人気女優になってたからさあ大変。
赤ちゃんを捨てた事を後悔して慈善活動をしている女優は、自分の子供だから当然自分と生活するのが幸せだと思ってる。
でも子供にしたらいきなりそんな事言われてもなんの思い入れもない実の母より、ずっと一緒に居てくれたチャップリン。
どちらが本当に子供が幸せか?
チャップリンの短編沢山見たけど多分1度も見たことのないワイヤーアクションを使ってました。
まあ宙吊りで飛んでただけだけど。
でもこの当時からワイヤーアクション有ったって事が驚き。
切ない終わり方の多いチャップリンの作品ですが、これはハッピーエンドでした。

今朝の1曲
シスター・プリンセス『shining★star』
いつもは恋愛シュミレーションや少女育成系のゲームは全くやらないんですが、近所に昔あったゲーム屋でジャケの少女たちの顔に惚れて買ってしまったのが"シスター・プリンセス"ってゲーム。
血の繋がらない妹が12人も居て、全員が主人公が大好きだと言う設定。
それぞれに兄妹として生きる血縁エンドと、結婚出来る非血縁エンドが用意されてました。
流石にそこまでやり込んでませんが。
この曲(https://m.youtube.com/watch?v=cUlkjoyxF6E)はED曲で、当時サントラまで買った気がする。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2022年12月30日
鑑賞回:12:45〜14:15
劇場名:アップリンク京都
座席情報:スクリーン1 H-4
上映方式:2D
レーティング:G
上映時間:53分
備考:『サニーサイド』併映
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