1つの事件にかかわった人物のそれぞれの視点から描いた話。ものの見方によって、同じ事件がまったく違うものに見えてくる。同じ時間帯の描写を6とおり描くという実験的な作品ではあったが目新しいと思った。
登場人物たちは（旅行者以外）切れ者で、それぞれにベストの行動をとっていたはずだが、どこか間が抜けていて、なぜ今それをする？そこまで綿密な計画をたて遂行しているのに何をやっている？なぜ死ぬ？なぜ死なない？と謎に思うシーンがいくつもあったが、登場人物たちの点が線につながっていくラストはそれなりに面白かった。
