これもおもしろかったです。
うん、アレクサンダー・ペイン好きだわ。
妻の死が確定しているのに加えてさらに屈辱的な真実がつまびらかになるという、かなりヘビーな状況にもかかわらず、映像がぜんぜん重苦しくならないのは、音楽を上手にカウンターとしてあてるセンスの賜物か。
ミスマッチ狙ったようなわざとらしさなくいい塩梅でムードをカラリとさせるから、とても観やすくなって敬遠されず間口もひろげる。
同時に心の奥の方ではむしろその実情とムードのギャップが状況の悲痛さを際立たせてより多くを感じさせて刻み込む裏効果までありそう。
長女のボーイフレンドのキャラ設定・配置が絶妙で、あらゆるストーリーテリングの良き手本になるとおもった。巧い。
ハワイが舞台の劇映画はおそらく観たことがなく、街並みがたっぷり観れてとても楽しかった。