リリー

追憶のリリーのレビュー・感想・評価

追憶(1973年製作の映画)
4.0
おそらく、互いにこれほど愛した相手はいないのでしょうが、決定的なところで譲れない事情があるのは辛すぎます。自分の信条を貫く天真爛漫なケイティと、彼女を暖かく包み込むハベルは完璧なカップルに見えます。ハベルのことが好きで仕方ないケイティは仕草も表情もとても愛らしいです。しかし大人の決断を下す2人はかっこよく見えます。憎み合っているわけではないので、2人の過ごした時間は最高のものだったのでしょう。
当時のハリウッドの赤狩りについて学べることも収穫でした。
ラストのシーンでは、美しいニューヨークの街が舞台であり、そこバーバラ・ストライサンドの歌声が美しく響くという相乗効果でストーリーの切なさが倍増します。
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