キャッスルグレンギャリ

オリヴァ・ツイストのキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

オリヴァ・ツイスト(1947年製作の映画)
3.8
U-Nextで鑑賞。午前十時の映画祭で「戦場にかける橋」を久しぶりに観て、アレック・ギネスの作品を他にも観てみようと本作を選択。本作は、オマー・シャリフに「アレック・ギネスはデビッド・リーンにとって『成功の御守』」と言わしめたふたりが初めて組んだ作品です。
「孤児ダビド物語」といい、本作といいディケンズの小説は主人公がホント悲惨。最後はハッピーエンドだからまだ救われるのですが。
長編小説を2時間にコンパクトに纏めてくれてます。やっと幸せを掴んだオリバーがまた、、「おいちょっと待て、逃げろ。」と声を上げてしまうようなハラハラするシーンもしっかり。

当時世界で最も反映していたイギリスの階級社会、暗部を知るには、本作は参考になります。モノクロなのが作品の暗さを際立たせています。