広大な砂漠を舞台に囚人たちの逃亡劇を描いた作品。
「逃亡劇」というジャンルではあるが追う側追われる側の攻防といったスリリングなシーンはほぼ無い。終始描かれるのは主人公側の逃げ続けるシーン。というか敵目線のシーンはまったく無い。一番最初にちょっと映るだけ。
敵がほとんど出ない作品なのでストーリーの盛り上がりポイントは必然的に仲間内のシーンになってくる。逃走手段の車のガス欠や仲間同士の軋轢などそれなりに見せ場はあるが正直そこまで面白くは無い。
主人公達仲間のメンバーもそれぞれがバラエティに富んでいた印象。結託した人たちではなく寄せ集めで生まれた集団という設定も活かされている。