それは、絶対にリサが正しいに決まってます
家を売り、ばーちゃんは施設へ、長男モーリーは精神病院へ、自分(リサ)は猫のセンセーを引き取り寮で暮らす・・・この時点で次兄のレイは既に一人アパート暮らしをしています これで、解決っ、異議なしっ!
ただ、荻上直子はこの“大正解”には反対なようで、お話は“続いて”しまいますが・・・しゃぁない、だって監督に脚本だもん(笑)
さて、あらかじめお断りしていきます
荻上監督の作品ということで、『どんな人間が出てくるのか?“怖い”ので(笑)』あらかじめ調べることに
2025年1月(動画配信にて鑑賞)の時点で、公式ページは閉じておりましたので、解説に頼りました
・・・によると
英語の作品であること 舞台はアメリカ
母親が亡くなり、遺された3兄弟(長兄・次兄・妹)・・・ともに日本人ではない それと猫のセンセー
母親が日本から呼び寄せたばーちゃん(もたいまさこ)・・・英語わからず、ほとんど部屋に引きこもりの状態 話さない・食べない・朝のトイレが長い・・・変わり者? 偏屈? を匂わせたい
同じ屋根の下、すれ違う4人が心を通わせるまでを描いたハートフルな映画
・・・ってとこでしょうか?
では、本題です
確かに最初は“胡散臭そうに”見えました、ばーちゃん・・・でも、ぜんぜんでした
早い段階ですが、モーリーにミシンを教えるシーン・・・ここで彼女の“本性”が明かされちゃいましたね なんだ、いい人じゃんって (最初から、予想はついてましたが・・・)
・・・もっと引っ張れば良かったのに、もったいない しかも英語、しゃべれないにしても理解はしてますよね
彼女こそ“優しさ”の象徴です(しゃべらない・笑わない・・・だけで)
それより、3兄弟っ! お前たちの方が“人間”苦手なんじゃね? 監督もこっちを描きたかったんですよね・・・と、自分は解釈しましたです
お母さんは、恐らく自分の最後(死)はわかっていたのでしょうね
で、このままでは気がかりな3人のこと何とか見守ってやってほしい・・・それで“ばーちゃん”だったのかと
当のばーちゃんも、それを心得ていたのでしょう
全く余計なお世話ですが
荻上監督作品では、“笑って”いい部分に苦しむことがあります
ここ、笑うとこですシーン(自分が思うに本作は比較的素直に笑えました)
・DNA鑑定料金3,000ドル、ロボットプラモデルも3,000ドル、ぶつけた車の修理3,000ドル、火災保険金も3,000ドル・・・おまけに「TоTоウォシュレット」も3,000ドルだっ
・レイの職場の同僚の“彼女”紹介しろ攻撃
・リサの提案で“寿司”パーティー・・・って、オマエが“イクラ”喰いたいからだろっ
・モーリーが生地買うためにばーちゃんにお金の無心・・・えっ、財布に100ドル(ピン札)の束っ!
・モーリー、帰りのバスで高校同級生女子にバッタリ、まくしたてられる・・・之図
・モーリーの弾くピアノの音色に誘われて・・・センセーまでもが
【追伸】
ばーちゃんの外出、バス停のベンチの隣に座る女性・・・冒頭で歩くレイが同じ場所で“目が合って”ますよね
あれは見守ってくれている“お母さん”の存在を表したかったのかなぁ
荻上監督が好きなのかなぁ、“餃子” 「波紋」(2023年)にも出てきた
違和感・・・いくら映画とはいえ、病室にセンセーはないだろ