りゅう

東京原発のりゅうのレビュー・感想・評価

東京原発(2002年製作の映画)
4.0

99年の東海村の事故後の映画である。
東北震災のあった現在で放送してほしい内容。

都知事は会議を行い原発誘致を宣言。
原発を誘致したことで起こる「支援金」が目的である。東京に原発を誘致して、財政難を立て直すというわけだ。

しかし、これには色々問題が。
東京に原発をつくことが可能かということ以外に、意外な問題があるのである。
「すでに儲けている東京に、さらに原発を作り支援金を引っ張るなんてずるい。
金のない田舎に原発をつくらせてあげよう」ということである。


映画内では「東京の電気を福島で作るなんて。向こうの自然が破壊され、第一産業の人口が減る」という意見が出る。
農家や漁師が、儲かる原発関連の仕事に切り替えるということもあるそうだ。

すこし、「美味しんぼ」を感じさせるようなセリフまわし。分かりやすい説明セリフで良いのだが。

○キャラ分析
知事は注目型。良くも悪くも目立ちたがり屋で、周りを振り回す。副知事に法則方を持ってきているのは正解だが、どうなるか。


オープニング
それぞれの登場人物の部屋を見せることで、人物の性格を表す。良い演出。

会議シーン
会議というテイで、原発の問題や、利点をわかりやすく視聴者に説明する。

「ここら辺で決を取りましょう」のセリフで「12人の優しい日本人たち」を思い出した笑。そもそも、部屋を出るシーンで個人の性格を表したり、会議のシーンなど、結構「12人」を意識しているのではないかと思わせる。


ラスト
爆弾を解体する知事。
バカなハリウッド映画の強い大統領みたい。邦画では珍しいか。

爆弾解体→「まちがえた!それはタイマー」は、さすがに見ているこっちが気づいた笑

○テーマ
東京に原発を誘致することで、都民の原発への意識を高める。それにより、エネルギー問題への意識を高めることが目的なのである。
りゅう

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