Kiki

いまを生きるのKikiのレビュー・感想・評価

いまを生きる(1989年製作の映画)
4.0
男子校あるあるだなあと微笑ましく見ていたのが徐々に変化していく。
ロビン・ウィリアムズは全セリフの15%はアドリブだったそう。
シリアスな場面や笑いの場面で、演技に熱が帯びていくロビン・ウィリアムズの凄まじいパワーに周りの生徒役の役者も感化されたんだろうな、というような熱演で、リアルで展開が少ない前半部分でも全くダレなかった。
一人一人の生徒の掘り下げやキーティングに感化されていく過程などもう少し見たかったなあ
最後のイーサン・ホークの主演感、全て回収されて胸が熱くなりました。
親の言うことも分かる、けど本人の意思は?
子供の言うことも分かる、でも将来は?
教師の言うことも分かる、でも責任は?
教師、生徒、保護者、人間としてのあり方を、学校という場所から色々と考えることのできる作品でした。
当然生徒に感情移入していたが、これこそ分かった気になって考えが固まり思考停止してしまってました。
まさにロビン・ウィリアムズのセリフの
「自分が理解していると思っている物事でも必ず色々な側面がある。ばからしいと思っていてもまずは視点を変えて見てみるんだ」
当たり前と思っている価値観に囚われず物事を色々な側面から観察、新たな見解を得てその上で自分の考えを持ち前進すること。
Kiki

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