Jun

ガメラ2 レギオン襲来のJunのネタバレレビュー・内容・結末

ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

大怪獣空中決戦に続き4K HDR DOLBY CINEMA にて鑑賞。

本筋と呼べる内容にも触れつつ、単体で捉えて最も完成度が高いのがこの2作目だろう。続編を迎えて今度は戦争だ!なんてまさに異星人をテーマにした某名作を彷彿させるが、敵は宇宙より飛来した怪獣であるのだからあながち外れてもいない。

冒頭の流星雨から息つく暇もなく緊迫した場面が続き、ガメラ出現までのボルテージの高さが凄まじい。相対するレギオンもビール工場・地下鉄のホラー映画さながらの登場シーンが素晴らしく、その造形も含め実に魅力的だ。怪獣映画の闘いはとかく単調などつきあいに終始してしまいがちなのだが(昭和の愛すべき怪獣フィルムを思い起こしてほしい)、今作は様々な趣向を凝らしていて飽きが来ない。小型レギオンや種子を飛ばす為の草体の存在、そして自衛隊、複数の要素が絡み合い闘いの幅が大いに拡張されている。中でも私は、ガメラ復活からの着地横スライドプラズマ火球三連発が大好きだ。

それにしても、立体音響とコントラストの際立つ画面空間の違いで映画体験がここまで変わるものなのかと1作目にも増して驚きを禁じ得ない。かつてない没入感で感動の深さが桁違いだった。
Jun

Jun